三島由紀夫 豊饒の海 第1巻「春の雪」読了。

たった今読み終わった。

いやはや、
今まで読んだ三島作品の中でも
屈指の重厚さ、高貴さ、陰鬱さを備えた
超素晴らしい本でした。久々だ。こんな読後感。
珍しく読むのに時間がかかったのもイイ感じ。
単に俺の読書能力が落ちているという話もあるが。

最後の1ページを読んだ時は
ショックで本を取り落としそうになりました。
金槌で頭殴られたかと思った。
なんの予備知識もなしに読んだもんで。
あとがき読んで2度ビックリ。
つまんなくなりそうだったのであとがきは途中で読むのやめました。

三島好きである理由の一番大きなファクターは
その文体です。
句読点、倒置法、選び抜かれた修飾語と、動詞。
読んでいると常にニヤニヤしてしまいます。
全てが計算され尽くした微分的な文体に、
三島の描き出す、うねる関数のグラフの上を
俺はただただ辿り
同時にそのグラフに脳味噌を抉られていくような
そんな感じがたまらないのです。

豊饒の海、全4巻なのでまだまだ楽しめそうです。
やばい。どうしよう。まだ続くのかこんな話が。
「東京タワー」なんて目じゃないですよやっぱ。

追記:
昨日のコラテラル、今日の三島と来て分かった事。
俺は映画見たり本読んでたりする時、
常に「先を読む事を完全に放擲している」ことに今さら気づいた。
これは馬鹿の証拠なのか。不安だ。
いちいちビックリするからなー俺。
皆さんはイロイロ考えながら見たり読んだりしますか?
それとも白紙状態でただただ受け入れますか?
Commented by image-yesyesyes at 2004-11-29 12:59
私も三島文学が好きです。
読んでてにやにやしてしまうのは私だけではなかった・・・と少し安心しました。三島の文体、表現、比喩、構成、全て好きです。
豊饒の海は、3巻で少し止まってます。
Commented by kala-pattar at 2004-11-29 13:07
おお即レスありがたや。
もうね、にやけっぱなしなんですよ。
人が死のうが恋に破れようが
あんな美しい表現をする作家は
ほかにいません!!むふう
はやく2巻以降買ってきまつ。
Commented by kazz at 2004-12-11 14:25 x
こんにちは。
豊穣の海は、四・五年前に読みました。それ以来、これ以上の作品に出会いません。結末は、それはもう考えさせられました。今も謎が残ります。

三島由紀夫が、民放ラジオに出て「僕のオナラは衣擦れの音だ」と言っていたのを思い出します。ナルチシズムを正々堂々貫ける人は、この人しかいないと思う。
Commented by kala-pattar at 2004-12-12 19:06
コメントありがとうござます。
2巻読みはじめました。最初の30ページくらいで既に身震いする程の出来。これはスターウォーズサーガに匹敵する物語では?
by kala-pattar | 2004-11-29 12:55 | Movie&Books | Comments(4)