弾丸列車撮影始末

天高く、馬肥ゆる秋。新幹線は、今日も速い。

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ふと思い立ち、新幹線を撮影してみることにした。
純粋に「鉄道の写真を撮る」というのは未経験。
スナップじゃなくて、雑誌に載るようなかっこいい写真を
決め打ちでとりたいという妙な欲求。

K10DにSIGMAの安い望遠レンズを装着し
自転車を漕いで「有名撮影地」とされる場所へ。
いわゆる「お立ち台」である。

真っ赤な張り手で「あぶない」と教えてくれる0系は
もうこの線路を走っていない。

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金網の目が濃いので、絞りは開放。当然ピントは薄くなる。
晴天なのでSSは稼げるが、適正露出は捨てカットで決めるしかない。
それ以前に、どういう構図で撮ったらいいのかさっぱりわからない。

700系B8編成のケツから。構図は定まらず、露出はアンダー。

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金網のおかげでマニュアルフォーカスを余儀なくされるのだが
どうにもこうにもしゃっきりした画にならない。
700系B13編成のアタマ。構図は茫洋。露出は適。

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縦か横かと決めあぐねていると、鉄橋の奥に黄色い影。
おいおい、そりゃないぜ。お医者様のお出ましだ。

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ダイヤルをいじり、モードを選び、ああだこうだとやっていたら
主役の登場。
とっさのことに頭が混乱し、なぜかプログラムで撮ってしまった。
当然絞り込まれ、金網が写りこむ。ピントもグダグダ。
力走の500系W9編成をケツから。

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まてよ、これは難しいけど面白いスポーツだ。
狩猟に近い。
狩猟をやったことはないが、多分こんな感じだろう。

シカが走ってくる。シカをスコープにとらえ、撃つ。
シカは美しい体を翻し、その場に横たわる。
そういうスポーツをしている感覚。

とっさの機転ではなく、冷静沈着さが求められる。
経験値がモノを言う。

と、気づきながら構図を変えてみるなどヘタレた行動。
700系C31編成。架線柱の処理ができない。

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もう一度構図を変えてみる。
お、これはいいかも。
300系の顔をはじめてカッコいいと思った。

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架線柱をクリアしたり、もろもろの要件を考えると
この位置、このタイミング以外にあり得ない。
300mmではこれが限界。
トリミングするとかなり迫力が出る。
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この日はこれであきらめて……というのはウソで、
行き交う弾丸に僕は体を穴だらけにされてしまった。
ヒドい画を量産し、2時間あまりの狩りを終える。
次は、500系をしとめてみせる。

by kala-pattar | 2009-10-20 10:31 | 鉄分 | Comments(0)
“LWGY”