GODZILLA見たのに「これはゴジラじゃない」とゴネてる人に告ぐ!

「こんなのゴジラじゃない」という人は何を見ているのだろうか。
これはゴジラじゃなくてGODZILLAだ。アホか。
「エメリッヒのがひどすぎたから、今回はホンモノのゴジラじゃないと許さん!」っていうのはとてもとても独善的だと思うのよね。
そうじゃなくて、これもまたひとつのゴジラでしょ。
部分的にはとても正しくゴジラだし、日本のゴジラを超えるところもいくつもあるし、
つまりどれが正解か、ではなくて、どう総合点を稼ぎ出すか?でしょ。作品作りって。そういうものでしょ。


まあそういうゴタクはいいとして。

・正しくゴジラだと思った所
ゴジラが出てこない。いつまでたっても出てこない。しっぽとか背ビレとかしか見えない。
んで、ようやっと大音量のBGMとともにバストショットでゴジラが見えた!というところで、バトルも咆哮もなく別カットへ!
見せるだけ!見せるだけなのだ!ゴジラの上半身を!
これ。これよ。俺はここでグッと来たね。「うおーいまの演出、ゴジラじゃん!」って。

・日本のゴジラ超えてんな、と思った所
空母甲板上を走るデッキクルー最高。照明弾最高。HALO降下最高。
そして、身震いするゴジラが何かに似てるな〜、と思ったら、白鵬(横綱)に似ている。
こう、時間いっぱいになってスンっ!ってなったときの白鵬と、咆哮寸前のゴジラ、めっちゃ似てる。
あの土俵入りにも似た気合の入る瞬間を見るために超長い幕下のあーだこーだを延々観てる感じ。

・つまらん所
結局アメリカ人はすぐにM1A1とかF-35とかM16とかホントに(対ゴジラ的には)しょうもない武器で戦うのが好き。
軍隊をリアルに書こうとすると、敵が未知の生命体だろうがなんだろうが、敵おうが敵うまいが教練に則って戦うことになる。
(「ロサンゼルス決戦」とかもそういう雰囲気だったよな……)
当然ながら人がボコボコ死ぬ。
やっぱり怪獣映画というのは、人間がトンチキな兵器を出してトンチキな戦いにならないと「怖い」んだよね。
CGがすごすぎてゴジラめっちゃ怖いし武藤もめっちゃ怖いし人間じゃどうにもなんないし、とにかく怖かった。
怪獣映画、お茶目であれ。

・なんだかなーと思った所
前述した理由と被るんだけど、結局人間視点だとコレは完璧なディザスター映画なんですよね。
人間はそれぞれの思惑や私怨や苦悩を抱えてそれぞれの立場で戦うんだけど、それは結局人間同士の戦いに帰結してる。
人間が怪獣に対して何ができるのか、というテーマに対しては「どうにもなんねえwwww」って感じで終わったような気もする。
続編でお茶目かつ悪い怪獣が出てきて、人間とトンチキな戦いを繰り広げてくれると、もうすこし「ゴジラらしさ」が出るのかな。
でも……、「らしさ」が出なくてもそれはそれでいいです。

・なぜなら
ゴジラがめっちゃかっこいいからだよ!!!!!!
優勝、白鵬 翔!右は平成26年サンフランシスコ場所において成績優秀により賜盃にその名を刻し、永く名誉を表彰する!
って言いたくなりました。もう一度見たいです。
っていうか、グダグダ言わねーで見れ!!!!見たらもう一度見れ!!!!!優勝!!

by kala-pattar | 2014-08-12 00:01 | Movie&Books