静岡グルメ界のフロイド・メイウェザー・ジュニア、「さわやか」のハンバーガーに君は登頂したか。

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静岡にそびえるハンバーグレストランチェーン界の最高峰、それが「炭焼きレストランさわやか」である。
名物「げんこつハンバーグ」にソースをかけず、テーブルの岩塩と胡椒で食うと旨いという情報を得た。
実験の結果、それはもういままでのげんこつハンバーグではなく、口の中に星条旗が広がるような
アメリカン・スゴイウマイ・ビーフそのものであった。
デミグラスソースやオニオンソースでマスキングされていない、タンパク質と脂質とアミノ酸のシンプルで力強いコーラス。
ホワイト・ストライプスも真っ青な「ベースとドラムだけ」とも形容できそうなハードパンチャーぶりは
その名前に付けられた「げんこつ」の意味を再認識させてくれる。

この方法、店員さんに「ソースはかけなくていいです」とコールすればOKなので各自トライしていただきたい。
あなたのさわやかライフが完全にネクストステージに到達するだろう。


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翌日、私は再びさわやかのドアの前に立っていた。
げんこつハンバーグを塩胡椒で食べるという体験を試したのが初日だとすれば、
伝説の「さわやかバーガー」に登攀するのが二日目の目的であった。俗に言う「静岡ホビーショーさわやか集中登攀」である。

店舗や期間を限定して供されてきたさわやかバーガーは静岡県民の間でも幻とされてきた存在。
断面から肉汁がナイアガラの如く滴り落ちる超絶品かつ中身真っ赤っ赤なユッケの親戚みたいなハンバーグがバンズに挟まったら
いったいどうなってしまうのか、あなたも一度は夢想したことがあるはずだ。


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チーズという夾雑物を嫌い、まずは炭焼きバーガーのドリンクセットをオーダー。
スープが運ばれ、それを啜りながら10分ほど本を読んでいると皿に乗ったフライドポテトとハンバーガーが届けられた。
125gのパティを挟んだバンズは丸く、ナイフを入れるとヨセミテのハーフドームよろしく厚みのある断面が現れた。
弱層テストをすると、ピクルス、トマト、ソースの層がそれぞれ軟弱地盤となっており、
どこから取り付いても核心部たるパティ(というかハンバーグ)が雪崩を起こして挑戦者を阻もうとしてくる。
真っ赤な肉の中心部から奔放に染み出す肉汁は最下部にまで及び、食べ物というよりもこれは瀑布である。


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味はまさしくいつものさわやかのハンバーグをバンズに挟んだものであり、もはやハンバーグではない。
「手で食べるさわやか」というのがここまで人間の野生本能を呼び覚ましてくるのかと驚く。
手をトマトの果肉と肉汁とソースに染めながら4ピッチほどで完登。
断面の写真も掲載しようかと思ったが、あまりにも壮絶な景色であったため控えておく。
「さわやかバーガー」の視覚的な凶暴さと味覚的な絶景ぶりの調和はぜひあなたの目で確かめてもらいたい。

ちなみにこのさわやかバーガー、現在は浜松和合店・浜北店・袋井本店・静岡池田店・富士錦店の5店のみで提供されている。
お出かけに際しては、各店舗の所在地をチェックされたし。

by kala-pattar | 2016-05-14 23:00 | 飯と菓子 | Comments(0)