「女の子のどこにフェティシズムを感じるか」を知りたければこのプラモを組め!!

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はい、最近「プラモデル界のフォトヨドバシ」と呼ばれて謎の使命感に燃えているワタクシからぱたです。
今日はですね、バンダイの超絶人間プラモデル最新作、 フィギュアライズバスト マクロスデルタ 美雲・ギンヌメールです。
すでにこのブログでは同シリーズのフレイアとマキナを紹介していますが、もう美雲さんもだいたい同じだろう、と俺も思ってました。
思ってましたが、この短い期間で明らかにその狂気っぷりが加速しているのでこれはもう写真を撮るしかねえ……となったもんで、お見せします。




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▲「レイヤードインジェクション」で再現された眉毛、口、まつげ。組む前から色分けできているのはわかりますが、前作ではなかった「まぶたの凹モールド」が入っています。危険。


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▲頬のサイドから口腔内の色を再現するためのピンクの樹脂を流し込んで、その裏にピンを受けるダボがあります。右の黒い樹脂と紫の樹脂の接合部(別々の場所から樹脂を流すので冷えた所同士が融着せず折れやすい)が強度を担保するためか球体で包み込む構造になりました。


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▲瞳も相変わらずのレイヤードインジェクションですが、4色の樹脂で6種類の表現をしています。白と黒の樹脂の上に薄くクリアーレッドを重ねて瞳の上下の明度差を再現するというウルテクです。


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▲特徴的なボリュームのある長髪は大胆な分割で金型を深く掘って再現しています。まあここまではいいんですが……。


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▲実際組んでみると、貴方は絶叫するでしょう。パーツを組み合わせる角度と複合的に隠されるダボの配置はもはや奈良時代の宮大工の記憶が活かされているとしか思えません。恐怖。


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▲ドリル前髪は前後分割ですが、ほつれ髪の雰囲気も含めてニヤニヤしてしまいます。超うまそうな紅芋ソフトのようです。


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▲ところどころメッシュのように水色になった髪色も細かいパーツを紫色のパーツにはめ込んでいくことで再現。少ないパーツ数で複雑な髪型をガガッと組ませるの、素敵です。


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▲このプラモのコア、下乳です。下乳だし、下腹部だし、ヘソです。腹筋だし、肋骨だし、ワキです。もう、女の子のすべてです。これがプラスチックのパーツなのかよ……大丈夫かよ……。


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▲背中には肩甲骨があり、腰の終わりとケツの始まりが出会い、新鮮なカツオが獲れます。戻り鰹は脂が乗っていて初鰹より美味とされます。


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▲しかしその中にはガンプラライクなダボとリブが林立しており、美雲さんはいけないボーダーラインを軽々と超えていきます。どこへ行くんだ、バンダイのプラモデル。


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▲「ガイア、オルテガ、マッシュ!スライド金型を使うぞ!」と言わんばかりのスライド三連発抜きで再現された腕と手。人間の輪切り断面をこんなに見たことがあるか、君は。


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▲アイドルの衣装にありがちな部分的謎エナメル調素材はグロスインジェクション(ツヤありホワイト)で成形。伸びるシールを貼ることでカラーリングをフォローします。


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▲下乳があり、ヘソがあり、そこをブリッジする衣装と肌の隙間の向こうに光があります。尊くないですか……これを貴方の手で組むのですよ。ニッポンの、ウィンダミア王国の夜明けぜよ……。


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▲アホ毛をはめ、髪飾りを突き刺し、ドリル前髪をセットして美雲さんが徐々に現れます。塗らずに、組むだけで、これが……。俺はいったい何を作っているんだ!教えてくれメッサー!


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▲襟の黄色いところなどは伸びないホイルシールを貼ります。塗装でもいいかな……。袖の「ランダムなシワ同士が組み合わさらない造形」が新鮮極まりないんです。組んだら分かる。


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▲髪の毛の先端に向かって赤くなるグラデーションはシールが付属していますが、流石に俺の中のモデラーが怒ったのでエアブラシで半ツヤクリアーレッド吹きました。


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▲フィギュアライズバスト、美雲・ギンヌメールです。シール貼って部分塗装して組み始めから1時間。ヴァールも全滅です。


このプラモデル、もはや「我々はどう手出しすればいいのだろう」という感覚が二重にも三重にも襲ってきます。
肌色のパーツを切っているときの背徳感、服と肌の織りなす隙間を片目で眺めているときの背徳感、そして髪の毛を触りながらそのエッジを確かめているときの背徳感。
「プラモデル」だから自分で組まなければいけないのですが、女の子の(歌手の!)パーツをひとつひとつ触る行為というのはまったくの非日常です。
そして執拗な色分けを前に、「プラモデルだから塗る」という我々の常識は崩れ去ります。いや、美雲さんはわりとシール成分が多いのでやることあるんだけどね。

「プラモデル」という体裁をとりながら、我々の「プラモデルの常識」をガシガシと崩してくるこのプロダクトは
決して「スゴい技術」で作られているのではなく、むしろ「アイディア」とか「どうビビらせてやろうか」という企みをふんだんに感じる「何か」です。
先日紹介したRGのシナンジュしかり、PLAMAXのミンメイしかり、プラモデルは特定のジャンルで「モデラーがいままでどおりモデラーではいられない」という
明らかに従来とは違うゾーンに現在進行形で足を踏み入れています。

この美雲さん、あなたならどうやって「作り」ますか? それとも、「作らされて」ひれ伏しちゃいますか?
そういうナイフリッジを歩くようなスリルを貴方も感じて、「俺のほしいものってなんだっけ!」というのを自問自答してみてください。
メッチャ面白いです。美雲さん。

そうそう、マクロス⊿ってどうやって終わるんでしょうね……そもそも終わるのかな……。






by kala-pattar | 2016-09-23 00:34 |  →SPRUE CRAZY | Comments(0)