独断と偏見で選ぶ危険プラレールの魅力と、満を持して投入される超大型新製品の恐怖。

ひさびさに危険玩具が検出されましたのでお伝えいたします。
前口上がありますので興味ない人はすっ飛ばしてください。


古来、プラレールは男児に与えられる手軽な鉄道玩具として広く家庭に浸透し、先天性の変異である「鉄オタ」を検出する器具としても珍重されてきました。
殆どの男児はプラレールからNゲージへとランクアップするか、とっとと鉄道という興味対象を失ってしまうわけですが、
大人になってもプラレールの魅力に抗えず、いわゆる「沼」にハマって抜け出せない成人男性も多数存在することは社会問題となっています。
なってないけど。

何よりキングオブホビーとして君臨する鉄道の世界において「買いやすい鉄道模型」という地位を確固たるものにしているプラレールは
大人を毒牙にかけることすらままあり、私も「Nゲージだとおいそれ手に入れられないけど愛してしまった鉄道の形見が欲しい」というときには
失神してプラレールを買ってしまうため、家にはプラレールが遍在しています。助けてくれ。危険プラレール、ダメ、ゼッタイ。




聞きたくないとは思いますが、私が過去に失神してしまったプラレールを列挙いたしましょう。
例えばプラレール C57 SLばんえつ物語号セットはストラクチャーとしてもっとも入門しやすい「木」の成型色を桜色にし、
トンネルと駅舎をセットにしただけで、無限に広がる磐越西線の幽玄な景色を立ち上がらせることに成功しています。

プラレール 湘南モノレール 5000系 レッドライン セットではレールを縦に使うことで懸垂式モノレールを再現するという
「そんなのありかよ」なトリッキーさで我々をメロメロにしてきます。
跨座式のプラレール限定車両 東京モノレール2000形セットも失神指数が高いです。限定なのでプレ値付いてますけど。

シン・ゴジラの公開で一躍脚光を浴びたのがこちら、プラレール ライト付0系新幹線と東京駅セットです。
こちらはシンプルな小判型エンドレスに光前灯ギミックを搭載した0系、そして東京駅がセットになったもの。危険極まりないですね。
ゴジラをぶっ倒してアレとかアレをゴゴーっとやりましょう。こういうのはNゲージだと怖くてできません。セーフティトイ万歳の精神です。

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プラレールの危険性は「架空車両もイッちゃう」というところにあります。
硬いのか柔らかいのか、リアルなのか不気味なのかを曖昧にし尽くし、我々のATフィールドを破壊してきます。
どういう景色をどのように走るのか、という問題ではなく、車両単体での破壊力が高すぎやしませんか。




もちろん最新車両の製品化もぬかりなく、話題のプラレール ライト付500 TYPE EVAなどもNゲージを差し置いてのマッハで製品化。
マーキングの再現度も高いしもうこれでいいいじゃねえかよという「グッズ性の高さ」みたいなものに"覇者・プラレール"の貫禄を見る思いです。お母さん、買って。




なお世の中にはプラレールのレール部分を複線に見立て、半分の幅の列車を一本の溝で走らせることでリアルなすれ違い走行を実現したプラレールアドバンスという派生商品があるのですが
こちらは危険プラレールを通り越してもはや非合法の効き目と安さによって底なし沼を形成しております。あまりに危険すぎるので用法用量を守って使いましょう。

さて、本題のプラレール スマホで運転! ダブルカメラ ドクターイエロー (初回版)ですが、とりあえずこの映像を御覧ください。




いかがでしょうか。
あまりにも危険です。どうして警察は取り締まらないのでしょうか……。日本とは……。子供の安全とは……。
個人的に熱いのが「先頭車の中にカメラと基盤と電源ぶち込んだら容積が足りないので前輪が実車同様2軸になって車輪が小径化していること」です。
ここまでして、プラレールのアイデンティティを崩してまでこの機能を実装した技術者と生産者に乾杯なんですよ……泣ける。

オフィシャルによれば
車体に2つのカメラを搭載し、スマートフォンで映像を見ながら車両の操作ができる、ユーザーの夢が実現したプラレールです。
1.運転士カメラ:運転士目線で、コースを正面から捉えます。
2.車窓カメラ:車窓からの目線のカメラ。すれ違い、併走など、乗客気分臨場感を楽しめます。
3.ダブルカメラ切り替え:運転士カメラ/車窓カメラは走行中リアルタイムに切り替えが可能です。
4. 録画:カメラで撮影した映像を、スマートフォン経由で録画することが可能です。
5.マスコン連動:「ぼくが運転! マスコン北海道新幹線はやぶさ」のマスコンと連動可能。
とのこと。
鉄オタにも各種ジャンルが存在しますが、その99%をフォローしてしまう各種機能には鉄道模型の未来を変えてしまう威力を感じます。
だってプラレールの車窓と運転席の映像を見ることができるんですよ……。いつでも特等席だし子供は一生この沼から出れなくなりますよ。いいんですか。

▲補助線!トロン!シド・ミード!!!未来 of the フューチャー!!!


そしてですね……「別売りのマスコンと連動」と書いてあるわけですが、最近では「スマホで制御できる電池」ことmabeeeが発売されており、
「お父さんが運転手、お子さんが車掌」とか、「お子さんが運転手、お母さんが車窓を眺めて歓声を上げる」などという
ツープラトン攻撃も可能になっているわけです。(mabeeeはマジで面白いので一家に一本あるとミニ四駆が生き物になったりして危険です。)

……っていうか、お子様がいなくてもプラレールを幼少期に遊んだ人間なら分かるはずです。
あの目線の世界というのがいかに魅力的なのか、を。
そしてさらに、プラレールは電源内蔵だということを覚えておいででしょうか……。
そう、レールなどなくても、家の外でも、オフィスの床でも、駅前の広場でも、そこに平らな地面さえあれば、永久に前進し続けるのです……。
道なき道を永遠に進み続け、その視界を我々に開放してくれる新幹線。こんなガジェット、ありました? ないよね?

ということで、危険プラレールのなかでもひときわヤバい(今年度のおもちゃショーでも最大限の注目を浴びていた)新製品
俺はタカラトミーの回し者ではありませんが、これを使った新しい遊びを提唱したいぞこんちくしょう、と思いながら
現在構想をネリネリしております。乞うご期待&みんなも買って遊ぼう。

捜査本部からは以上です。



※追記/識者より「シンカリオンはどうしたオラァ」というご意見を多数もらっているので紹介しておきます。
    個人的には「走らない」という時点でアレなんですが、まあ変形玩具好きだよなオレたち……。



ちなみに今冬発売予定の500系は4両編成で大変危険なので気をつけてください。

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by kala-pattar | 2016-10-06 01:09 | これほちい | Comments(0)