ダッシュ四駆郎世代に捧げる「バーニング サン」のREMIXで"最新ミニ四駆事情"を知る



ミニ四駆は現在第三次ブーム。タミヤ主催のジャパンカップが復活したことで、「親子二世代で楽しむ層」が完全に盛り上がっています。
今日紹介するのは『ダッシュ!四駆郎』の事実上の続編にあたる『ハイパーダッシュ四駆郎』(『コロコロアニキ』連載)に登場する「バーニングゴッドサン」です。

バーニングサンといえばダッシュ2号ですよ。タンクローの愛車。これね。

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ああ懐かしい!って思うじゃないですか。
このデザインのテイストを噛み締めて、前後に伸ばして、キャラクターをバリバリバリ……と誇張すると、こういう感じになる。

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こちらの画像は漫画家、武井宏之先生のTwitterより引用しております。マッハでフォローしましょう。
武井宏之先生がなんでいにしえのマシンをリファインしているのかについてはコロコロアニキ創刊号を読んで下さい。なんと、無料です (Kindle版)。

読みましたね。

そう、後に『シャーマンキング』で有名になる漫画家、武井宏之先生が中学生時代、「ダッシュ1号デザインコンテスト」へ応募し、優秀賞に選ばれたイラストこそが
のちに徳田ザウルス先生の手によって進駆郎のマシン「ダッシュ3号・シューティングスター」となって登場する、という実話があったわけです。
徳田ザウルス先生が亡くなり、武井宏之先生がダッシュ四駆郎の続編を描くことになり、ダッシュマシンたちを自らの手でリファインする!!

もう書いてて鳥肌が立ってしまうわけです。
正直コロコロアニキ創刊号が出た時はそのページを読みながらボロボロボロボロ泣いてしまい、ああ俺はコロコロチルドレンだったのだ、と……。
そういうわけで、現在までに



▲このシャープで前後に伸びたシルエット!神リファインでしょ!!



▲エンペラーを分解して重層的に再構築するデザインワークに号泣!


上記2点が発売され、そしてわりと攻め攻めなリファインで発売が待ち遠しかった「バーニングゴッドサン」が店頭に並んだんですよ。先週末。
立石を散歩してたらいい感じの模型屋さんを発見してしまい、そこで迷わず購入。ああ幸せ。
模型店でふいに新製品に出会ってガバッと買ってしまうのって、ステキ。

で、商品名がまさかのゴッド バーニング サンなんですが、まあそのへんは商標的に大人の事情があった模様。
こまけえことはいいんだよ。





買ってきて、筆で部分塗装して、シール貼って、ドン!
レースに出るとかじゃなくて、この「モノ」が欲しかった。フォルムを、色を、手に収まる武井デザインが欲しかった!!!
待ってたぞ、バーニングゴッドサン!!!

▲ハイライトに白い塗料を乗せて、側面にシャドウを吹いて武井イラストをリスペクトしてみました。作業時間20分くらい。


▲イエローのパーツは坂を登るときにチュンッ!と地面をこすってジャンプ時の速度を減殺するんだぜ!あとシールが分割されてるから「バーニングゴッドサン」の順で貼れる!泣ける!


いいですか、ミニ四駆は「懐かしアイテム」でもあるのですが、ちゃんと重層的な(虚構と現実を往還しながら)エピソードを積み重ね、
デザイン的な継承があり、今のナウなヤングたち(小学生)も魅了して、キチンと文化的な広がりをもって、人気の王様であり続けているのです。
そこにものすごいリスペクトを感じますし、こうした「進化」とともにあるタミヤのパッケージングに感激するわけです。
だって、昔のミニ四駆とデザインライン変わってないのに「古くなってない」のですよ。

ン十年前から(アラサー、アラフォーが鼻垂していた頃から)、時代をキャッチアップして、ユーザーを興奮させ続ける企画と、デザイン。
ああすごい。生まれ変わったらタミヤになりたい。

ちなみにいまの「ミニ四駆PRO」っていうラインはモーターが縦置きでシャフトが前後に飛び出していて、
メンテナンスもギアの交換も秒殺で出来るようになっているんですよ……最近ミニ四駆触ってない人なら「えー????」っていうくらい中身が未来なんですよ。
見たほうがいいですよ。そして近所にタミヤのレースが巡回してきたら、一度は出てみてください。コーフンしますよ。
是非。





by kala-pattar | 2016-10-18 21:52