プラモデル界のペレストロイカ。ディズニーキャラが切り拓く飛行機プラモの新たな地平の話。

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▲誰でも組める最高のプラモデルがロシアから。ディズニー版権ですよ。参りましたね。


突然ですが、みなさんは映画『プレーンズ』を観たことがありますか?
ない人はAmazonプライムで400円から見られますからいますぐ観ましょう。号泣です。



飛行機が実機よりも実機らしく、キャラクターよりもキャラクターらしく、マニアックでありながら自然な描写で本当に最高の映画です。
私はドバイに向かって飛ぶエミレーツ航空の機内でこれを観て、ひとりでわんわん泣きました。

こんな傑作ディズニー映画ですけど、「顔の付いた飛行機たちのプラモデル」なんて発売されないだろうと思ってたんですね。
しかし、まさかまさかのロシアはズベズダというプラモデルメーカーから発売されたんですよ。プレーンズのキャラクターたちのプラモが。
2013年というともういまから4年前ですが、日本には正規輸入されなかった(おそらく版権の問題でしょう)のです。悲しい。

で、こないだ縁あってテラダモケイさんにお邪魔しまして(その話は後日ちゃんと書きます)、その帰りに下北沢のサニーに寄ったんです。
そしたらこのプレーンズのプラモデルが売られておりまして、DUSTYとROCHELLEを衝動買い。嬉しくて嬉しくて、小躍りしました。



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▲ハコは小さい。サニーさんではかなり安く売ってましたが、並行輸入品はマジで高い。日本での正規流通キボンヌ。


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▲飛行機模型なんですが、鮮やかなランナーが!モールドはしゃっきりで、結構嬉しいです。


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▲なんとこのモデル、スナップフィットなんですよ。スケールは1/100と書いてありますね(デフォルメキャラですけども)


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▲オレンジのランナーがめっちゃいいですよね。


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▲キャノピーが顔なので、透明パーツをマスキングして塗る必要なし!ここに目がモールドされてるの、優勝だと思いません???


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▲このトラスみたいなパーツについてはあとで説明しますが、最高なので覚えておいてください。


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▲映画見た人ならわかる、農薬散布機構は選択取り付け式。


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▲各部のマーキングは紙シール。印刷はあんまりよくないですが、2バージョンを選んで貼ることができます。


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▲謎のゲーム用パラメーターが書き込まれたカードも封入されています。


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▲説明書もユニバーサルなデザインで、簡単に組めそうですね。


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▲こちらは女性キャラのROCHELLEです。機首の下側に唇がモールドされてるのわかりますか?飛行機に唇!感動的です。


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▲こちらもキャノピー(窓)には目がモールドされていますね。


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▲しかし、飛行機モデルらしい主翼のモールドがきちんとあり


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▲機体後半部はピンク色で成形されております。


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▲プロペラや車輪の色分けもなかなか最高でありまして


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▲組み立てはサックサク。内部にトラスフレームみたいなのが入って、接着剤なしでも剛性感のある飛行機がパパーンと組み上がります。


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▲10分くらいでてきちゃいました。めっちゃかわいくないですか。


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▲ダスティはちょっと組み付けが微妙でしたが、まあモデラーなら簡単に攻略できる内容だと思います。


プレーンズという「飛行機の擬人化」を成し遂げたディズニー製傑作映画のキットとして、
ハコに「MY FIRST MODEL KIT」と書いてあるとおり、飛行機モデルでありながら簡単に組み立てることができ、
接着剤不要&シールによるマーキングというガンプラライクな製品仕様がロシアの模型メーカーから出てきてしまうという驚き。
しかも「海外メーカーのモデルだから」という偏見を吹き飛ばすような精度とパッケージの洒脱さには本当に脱帽してしまいます。

世の中の飛行機モデルに、こんなにユーザビリティに溢れていて、可愛くて親しみやすいキット仕様があっただろうか?(反語)
ということで、じつは飛行機モデルってまだまだやれることあるんじゃないかと本気で思いました。
シールを貼るかどうか、とか、塗装するかどうか、についてオレにはまだ選択肢が残されていますから、あとでどうにかするとして。
それでもやっぱり、組み立てているときにプラスチックがいくつかの色に分かれていると、とっても嬉しい。
コクピットを作らなくても、いきなりドーンと飛行機のカタチになって、窓は顔になっているからソリッドカラーでOKで、
しかし細部のモールドは飛行機として説得力のあるものになっている……。

ディズニーのアレンジが最高に良かった、というのもありますが、これをプラモデルにしたらとても楽しくて親しみやすいだろう、と考えた
ズベズダのスタッフにはスタンディングオベーションを惜しまないというのが正直なところでございます。

ちょっと入手は大変ですが、みなさんも見つけたら絶対に買ってください。めちゃくちゃに気持ちのよい、飛行機模型の概念を打ち破る"何か"ですから。
あと『プレーンズ』は本当にめちゃくちゃいい映画なので絶対に観てください。ホントに。ぜひ。







Commented by 永遠の中二モデラー at 2017-05-18 15:54 x
2013年のキットという事は、映画上映した年ですよね。
日本では玩具が沢山発売されていた記憶がありますが、まあ世界的にタイムリー?なキットという事でしょうか?
私は、ロシアでディズニー映画がどれだけ親しまれているのか解りませんが。

しかし、ズベズダってメーカーもいろいろ出してきますね。
ドイツの戦車とか、日本の戦国時代シリーズとか、凄くでかいスターデストロイヤーとか。

一体、ズベズダの得意分野って何なんでしょう?
もしかして、このプレーンズのキットの様に「常に新しいジャンルに挑戦する」ことですかね?
Commented by kala-pattar at 2017-05-18 16:09
「得意な分野」の"分野"を"ジャンル"だとしているなら、それはプラモデルの悪い意味での常識に囚われすぎなんじゃないかな、と思います。
僕はズベズダを「地に足の着いた設計力と、欧州市場への供給のために交渉を惜しまない姿勢」を持った
ロシア最大の総合プラモデルメーカーだと考えています。
日本人はどうしても日本以外のメーカーを下に見がちですが、あらゆる面でそういった比較は意味をなさなくなっている(日本のメーカーの進歩や挑戦が停滞している)と感じています。
Commented by とおりすがり at 2017-05-18 20:10 x
入門用航空機模型で衝撃的だったのはアレですね
エアフィックスのクイックビルドスピットファイア
模型というよりブロックトイではありますがあのパーツ分けは見事すぎる…
Commented by 揚げ足取り at 2017-05-19 09:54 x
AmazonプライムじゃなくてAmazonビデオですよねえ
Commented by X at 2017-06-17 06:36 x
プレーンズ2も見てください。 山火事 老夫婦 擬人化ならぬ擬インディアン(アメリカンネイティブ)化
by kala-pattar | 2017-05-18 00:24 |  →SPRUE CRAZY | Comments(5)
“LWGY”