カテゴリ:行ってきた( 153 )
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【超音速漫遊記 その11】停電、牛肉。

明くる朝も停電は続いていた。蒸し暑い屋上でクロワッサンを熱いコーヒーで胃に流し込み、タバコを吸って目を覚ました僕はカメラを携えて宿の周りをうろつきながら、通り一遍の絵葉書のような写真を撮ることに...

2014年 04月 10日

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【超音速漫遊記 その10】ブエノスアイレス、ふたたび

タクシーは渋滞に巻き込まれ、ノロノロと進んでいた。メンドーサからのバス移動で疲れ果てていた我々は渋滞と気温の高さにイライラしつつ、降りるタイミングをうかがっていた。クリスマス前のブエノスアイレス...

2014年 04月 08日

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【超音速漫遊記 その9】南米の地中海

月の明かりに照らされたアンデス山脈は銀色に光っていて、寝たり起きたりを繰り返す俺の意識と無意識の間を行ったり来たりしていた。長距離バスは曲がりくねった山道をかなりのスピードで走り続け、真夜中にチ...

2014年 03月 15日

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【超音速漫遊記 その8】海の幸を放り込んで

パエリヤはスペインの食べ物だけど、チリもスペイン語を操る人々の国であり、すなわち僕がサンティアゴでパエージャを食べることは義務に等しいものだった。とはいえ、ホテルの屋上は快適至極で、ダラダラとそ...

2014年 02月 19日

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【超音速漫遊記 その7】天空の港

ラパスにあるエル・アルト国際空港の標高は4061.5m。空気が薄く燃焼効率や発生揚力が平地と違うため、ここから飛び立つ飛行機は燃料を最低限しか積まず、近場のより高度の低い空港をトランジットするこ...

2014年 02月 06日

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【超音速漫遊記 その6】天の光はすべて街

オルロからバスで走ること数時間。ハイウェイの両脇に赤いレンガのような素材で出来た家がポツポツと建ち始めると、道は一気に4000mまで高度を上げる。その密度がピークに達すると同時に前方の視界がバッ...

2014年 01月 27日

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【超音速漫遊記 その5】マリアの見守る街

ウユニの街からどうやって脱出するのか毎日議論していた。パタゴニアに行くか、メンドーサに行くか、いっそブエノスアイレスに戻るか。どこに行くにしても、果てしなく面倒な土地だった。南米最貧国であるボリ...

2014年 01月 26日

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【超音速漫遊記 その4】Salar de Uyuni

ウユニ塩湖というものに、嫌悪感を抱いていた。あんなにも平らな土地が水をたたえれば空を映しだすのは自明であるし、それを絶景と表現するのは間違いないことである。しかし、日本に暮らしながら知るウユニの...

2014年 01月 19日

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【超音速漫遊記 その3】ハイレート・クライム

最盛期のアルゼンチンには総延長15万kmもの鉄道が敷かれていたという。しかし、そのほとんどが現在では廃線となっており、ブエノスアイレスの巨大で壮麗なターミナルからはいくつかの近郊線が伸びるばかり...

2014年 01月 18日

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【超音速漫遊記 その2】首都を掠めて

酩酊と覚醒を繰り返していた。ビジネスクラスのシートは果てしなく快適で、17時間に及ぶフライトもまったく苦にならなかった。時折供される機内食はきちんと食事と呼べるもので、グレンフィディックを気の向...

2014年 01月 18日