穂高連峰同伴出勤の旅 その2

河童橋を渡り、人の少ない梓川の右岸を遡上する。
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これが失敗で、死ぬほど時間がかかる。
トレーニングも何もなしにひさびさの山登りである自分。
さらに出勤なのでいろいろ背負っているM嬢は
なんかMacとか酒とか大量に背負ってるので、荷物がやたらデカい。
道行く人に「なんでこのカップルは男が女に荷物を背負わせてるんだ」という
ビミョーな視線を投げ掛けられているような気がする……。
何にせよペースが上がらず、とんでもなく歩みが遅い。

徳沢で一本。
その後、強烈な便意に教われるワタクシ。
とんでもない便意の塊となるワタクシ。
そういえば最近出してなかったなーとか軽口を叩く余裕もない。

するとすれ違いざまに「あら、Mちゃん!」と女性登山客ふたり。

社長令嬢ともなればこの山域では有名人である。
というかふたりの登山客は目的地の元従業員であった。
立ち話。うんこしたいのに立ち話。

「このひとうんこしたいんですよ」と
M嬢が相手に余計なインフォメーションを与える。
もはやワタクシの印象は「うんこのおにいさん」である。

美人なふたりと別れ、脂汗をかきながら横尾の便所へ急ぐ。
「ワイの肛門と北アルプスのチカラ比べや!」とか
「海賊王になりてえ!」とか
叫んでいないとうんこが漏れてしまう……。

そしてランウェイ・インサイト。
VTOL機が地面にブラストを叩き付けながら着陸するがごとく、
ズボンを下ろすと同時にペガサスエンジンがうなりを上げる。
結果、前代未聞の量のバラストを廃棄する事に成功。

しかし別にペースが上がる訳ではない。
とりあえず横尾大橋を渡り、本格的な登りにさしかかったのであった。

うんこがしたくてしょうがなかったので、写真が微妙である。

あんまり地球っぽくない風景を行くM嬢。オレはうんこがしたい。
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無事うんこを終え、横尾大橋を渡る。
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つづく
by kala-pattar | 2009-09-21 20:12 | Mountain