穂高連峰同伴出勤の旅 その5

翌朝、同室のオッサンの声で目が覚める。
「星がすげーぞ」とのこと。
カメラを持って外に出ると、これまた満天の星空。
晴れ男バンザイである。
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いやはや美しい。
そのまま夜が明けるまで呆然とタバコ吸ったり。
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調子に乗ってウイスキーの紅茶割りだか
紅茶のウイスキー割りだかわからないものを作り
ガブガブ飲んで酩酊する。
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朝食をいただいて、7時に出発。
社長令嬢はここでお別れなので単独行となる。
早い時間に出ると岩が凍ってる、と聞いてはいたものの
7時という遅立ちでも日陰はシャリンシャリンに凍っている。

酔いと酸欠と冷たい空気で吐きそうになるのをこらえつつ、
エッチラオッチラと奥穂高岳山頂に立つ。
寒い。
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どうにもこうにも新調した靴が足になじまず、
右の土踏まずがめちゃくちゃ痛い。
ロキソニンを飲んでごまかすが、腫れている。
こうなるともはや晴れ男じゃなくて腫れ男である。

ヘコへコした動きで吊尾根を行く。
岩の稜線ほど楽しいところはない。最高の眺望。
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そして天候の回復を待っていた岐阜県警や
山小屋の荷揚げが活気を帯びる。
アルエットのラマとか、ベル412といったヘリが乱舞する。

穂高連峰一帯が一気に「プロの仕事場」と化す。
見ていて最高に楽しい。
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紀美子平に到着したら荷物を置いて、
四つん這いでダッシュ。前穂高岳へ直登する。
15分で山頂。一気にガスにまかれ、なにも見えない。
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ここからは下るばかり。
重太郎新道をひたすら無言で降りる。
じつは下りが激しく苦手なため、登りよりペースが落ちる。
途中で足がカクカクになりつつ、鎖と梯子がかけられたとんでもない道を
ただただ下り続ける。
こんなところに道ができると思った重太郎(社長令嬢のじいさんにあたる)は
どう考えても超人である。

で、紀美子平からおよそ4時間後、上高地に到達。
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這々の体ながら、よくもまあ3年ぶりの山登りを完遂したとか
そんなことを考えながらスーパーあずさで帰京したのでした。
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いやはや、ちょっとトレーニングとかしないとね。
あとは、秋のトレッキングもしておこう。山、やっぱり楽しいわ!!

おわり
by kala-pattar | 2009-09-22 00:02 | Mountain