【GNH】ゼロ年代終わりのブータンを旅行してきた。【EXTRA1】

タイ編はEXTRAとして。
実はタイはそんなに書きたいことがない。
気分的に消化できてないことが多くて、なんだか夢みたいだったので
そのままにしておきたいような気もするのだ。
あったことだけ、羅列。

スワンナプームで荷物を預け、カメラと財布だけ持ってみんなと一緒にタクシーに乗る。
スクンビットで鍋を喰うのだ!

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▲さっきまでダウンジャケットだったのに、Tシャツで歩ける不思議!


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▲ブータンと比べると、タイは異国感が1000倍あるんじゃないだろうか。南国。



コカレストランで海産を喰いまくる。
魚介類を一週間食べない、というのは自分史上たぶん初めて。

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▲安くてうまい。飲んでく食って酔っぱらってもう無理ってなって3000円くらい。


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▲シンハーが異常にうまい。ブータンのビールとは比べ物にならない。


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▲2軒目。屋台で呑みまくって食いまくる。


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▲みんなバラバラで移動。道ばたでやってる宴会に突入して食い散らかして呑み散らかす。



なんかマッサージ屋さんに入ったんだけど
眠いのと酔ってるのでアタマもみもみされてるうちに寝落ちしてた。
300バーツ損した。

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▲3軒目。いろいろ巻き込んで巻き込まれて、皮膚と空気の境目が分からないくらい酔う。


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▲僕以外全員タクシーで空港へ。ここからついに一人旅モードがはじまる。



まあいろんな巻き込まれによって宿は確保され、グースカ寝て、起きたら3日の昼だった。
巻き込んだご婦人(自分の母親と同い年)に「昼から飲むぞ」と言われ
昼からビールをバカスカ飲む。早くお寺見に行きたいんですけど……。
なんか元旦早々タイの日本料理屋で揚げ茄子食いながら
「あんたは恋しなさい。積極的にいかなきゃダメよ。」とガチで説教され非常に困惑する。
言われなくてもするわ、と言い返せず、ひたすらその意味とかを考えてた。

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▲タイは花屋がきれいでいい。すごくカラフルで、ノーテンキな色に満ちあふれてる。


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▲ご婦人とようよう別れ、電車に乗って、余裕で行き先を間違える。初歩の初歩から間違える。


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▲トゥクトゥクに乗るも、値段以外の英語が通じず、ビビる。船着き場には無事連れて行ってくれた。


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▲これがチャオプラヤ川か!巨大魚がたくさんいてすごい。暑い。うだる。



渡し船からワット・アルン(Temple of Dawn)が見える。
この時点で脳の奥の方が痺れて、もう脱力感がハンパじゃなかった。
まさかこの目で暁の寺が見られるなんて、思ってなかった。
ブータンに着いてからぐっさんが「暁の寺に行け」と僕に言ってきたので
「ああ、行けるのか」とそのときようやく気づいた体で、
つまり全然予測してない幸福であり、予測してない衝撃だった。

そこは果てしなく外国で、自分は果てしなく一人で、
暑くて五月蝿くてだるくてめんどくさくて、周りの人がうっとおしくて、
とにかくなんだかすべてがどうでも良かった。

その瞬間、感動はほとんどなかった。

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▲写真を撮りたくなるでもなく、ただただ内省的になる時間だった。なにも見えてなかった。


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▲二日酔いか、夕焼けに目を焼かれたのか区別できなかった。ただひたすら泣けた。


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▲日が沈もうとして、ますますどうでも良くなって、ひたすら水を飲んでいた。なんだったんだろあの気分。


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▲美しいとも醜いとも思わなかった。暁の寺に意味はなかった。ただ、暁の寺はそこにあった。



ワット・ポーも同じだった。
「だからなんだよ」という気分。
おそらくだけど、脳のスイッチが切り替わらなくて戸惑って、どうでも良くなってたんだろう。
また行ったら違うのかな……。

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▲あーはいはい分かった分かった。涅槃仏ですねわかります。みたいな気分。夏バテ?



正直、感動できない自分にいらだちも感じてて
もはや気分がデフレスパイラル。テンションをどう持って行けばいいか分からず、
ひたすら歩き回りながらシャッターを切ってた。
考えたくなかったし、見たくなかったし、感じたくなかった。
今自分が取り扱えるものは自分の中のものだけだった。

つづく
by kala-pattar | 2010-01-31 19:15 | 行ってきた