とは言えハートキャッチされっぱなしであることには変わりなく

長らく買うたやめたをくり返していたけれども、この度ようやく決心がついて
『馬越嘉彦 東映アニメーションワークス』を購入した。

馬越嘉彦
馬越 嘉彦(うまこし よしひこ、1968年7月30日 - )は、日本の男性アニメーター、キャラクターデザイナー、作画監督である。愛媛県出身。
東京アニメーター学院からムッシュオニオンにアニメーターとして入社。
スタジオコクピットに移籍後、『スーパービックリマン』で初めての作画を担当。
1994年OVA『グラップラー刃牙』で初めてキャラクターデザインを担当。
その後、『ママレード・ボーイ』『ご近所物語』『花より男子』でキャラクターデザインを担当。
『おジャ魔女どれみ』シリーズのキャラクターコンセプトデザインを手掛けた。
『ハートキャッチプリキュア!』のキャラクターデザインで、
東京国際アニメフェア2011・第10回東京アニメアワード個人部門キャラクターデザイン賞を受賞。


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▲Amazonの箱を持ったときに感じる重さ!紙が上質すぎて、束もある。すごい。


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▲カバーの一枚画。この多幸感!キャラの集合絵というのはどうしても盛り上がる。


なんというか、僕の掲げる好きな画の条件、「ギトギトで、バキバキ。」というのを
どこまでも満たしてくれる。
かわいいのに、シャープで、外連味たっぷりで、見栄もバッチリ張っていて、色彩豊か。
かっこいいのに、愛らしい。
馬越さんが描いた画というのは、何と較べることもできない魅力を放っている。

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▲かわいいだけじゃない、線のザクザクとした鋭角さ!


見ているだけで悠久の時が過ぎてしまいそうな素晴らしい本でした。
買ってみて思えば、「買うか買わないか」なんて悩まなくてよかった!早く買っておけばよかった!
一枚一枚、全身が入っていて、どのようなポーズを複数のキャラクターで調和させ
どのように構図としてまとめていくか、というセンスを味わうことができるし。
それがまた大きくて印刷がきれいで、じっくり見られるクオリティになっているし。

『ハートキャッチプリキュア』や『おジャ魔女どれみ』、『マリー&ガリー』が好きならば
絶対に持っていないと損をする一冊。

「萌え」という分かりやすい概念のその先の、
ちょっとハイブロウな文化(アメコミとかバンドデシネとか)に半歩立ち入った
女の子達の果てしなくカッコいい画を味わいたければぜひ。

いやぁ、ひさびさにすごくいい美術書を買った気分。
『馬越嘉彦 東映アニメーションワークス』(Amazon.co.jp)
by kala-pattar | 2011-12-21 02:24 | Movie&Books