昏睡と年越のマレー半島漫遊記 【その2】

結局謎のタイミングで寝てしまったので、起きたのは昼。
ダラダラと服を熱帯仕様に着替え、窓ガラスの割れたゲストハウスの2階からチャイナタウンを眺める。

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▲ガラスも柵も何にもなくて、こういう状態を放っておくビルの存在がアレ。


ゲストハウスの向かいにあるKFCに入ってランチセットを頼み、貪る。
キナバル登山で訪れた時にも味わったが、とにかくマレーシアのKFCは信じられないくらい旨い。
ほんとに旨いので、行くべし。

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▲これで300円しないはず。


チャイナタウンをぷらぷらするも、とくに目を引くものもなく、すぐに飽きてカフェに入る。
ひたすらビールを呷りながら、一足先にシンガポール入りして鉄道で北上してくる後輩を待つ。

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▲通りにある服屋からはひたすらGANGNAM STYLEが爆音で放出されている。


後輩がパサーセニの駅に着くというので合流し、ふたたびRED DRAGONに荷物を預けると
適当にタクシーを拾ってPETRONAS TWIN TOWERへ。

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▲何度見ても馬鹿でいいですねこの建物は。とても好きです。


周りで画角の足りないカメラを振り回しながら試行錯誤する観光客を笑いつつ、
自分もKFCの店内で虎の子であるSIGMAの8-16mmを取り落とし、機能不全に陥ったことを思い出して凹む。

大きなビルを見飽きたら、ブキッビンタンに向かってそぞろ歩きながら
金融会社のビルが立ち並ぶ区画でいちいちビルの造りに感嘆を上げる。ビルすごい。

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▲このクラブ、多分SWのセール・バージがモチーフなんだよね……。かっこいい。


腹を空かせた僕らはチャイナタウンのテラス席に座り、ちまちまと魚介や野菜をつまみつつ
ビールで仕事納めと無事に再会できたことを祝った。

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▲突如信じられない量の水が天から落ちてくる。道は川になる。


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▲野菜がうまいのよなー。とにかく。



話し声もまともに聞こえないような驟雨の轟音のなか、何本かのビールをカラにした僕らは
マレーシアリンギットが財布にあとどれくらいあるかを気にし始めた。

そう、僕らはこれから寝台特急に乗り、タイへと向かうのだ。
タクシーと車内での飲み物などを買うぶんを残してマレーシアの通貨をギリギリまで使い果たし、
僕らは中華料理屋を後にした。

バケツをひっくりかえしたような雨は、その時にはほとんど止んでいた。
by kala-pattar | 2013-01-08 01:29 | 行ってきた