【大相撲】9月場所にて国技の底知れぬ素晴らしさを知った話
2013年 09月 25日
前々から行きたい行きたいとは喚いてきたのですが、
ようやく大相撲を生で観る機会に恵まれました。
どんな取組が、とか、どんな力士が、とか、どんな決まり手が……みたいなことを語るのは本意では無いので
ここではそのざっくりとした感想を残しておこうと思います。

▲昔のほうが観客席かっこいいのではないか

▲国技館に入る前からテンションが上がりすぎて語彙が少なくなる。ヤバい。

▲客席の表示かっこよすぎてぶっ倒れるかと思った。
なんといいますか、とにかく国技だし伝統あるしNHKで中継してるし
格調高いなんかすげー競技だと思ってたんですが、力士の出勤とかマジでラフ。
みんな入り待ちしてるし写真とってるし話しかけるしガードマンとかいない。
付き人のいる力士もいるけど、全然フランクにサンダルで登場してそのまま国技館へ入っていく。
イケメン力士にはおばちゃんが群がり、ありがたみというよりも親しみ。すごい。

▲伝説のガンダム。

▲めっっっっっっっっっっっっっちゃかっこいい。
とにかく国技館に入るとテンションが野球場かそれ以上に上がる。
土俵をぐるりと取り囲む砂かぶり、一段上がってマス席。それがずらずら幾重にも並んで、二階席。
土俵の上には屋根が吊ってあるんだけど、これがデカくて重そうでかっこよくてすごい。
当然ながら土俵はメチャクチャな照度で照らされていて、中継(映像)にも撮影(スチル)にも対応した明るさ。
そして音響設備の完璧さ。天覧試合用の玉座の重厚さ。マス席のフリーダムさ。

▲呼び出しの人、地声でコールするからすごい。

▲土俵入り、意外とスムーズだけど神々しさある。
みんな動きがめっちゃきれい。これは文章では説明できない。観るべし。





おわかりいただけただろうか。
ちなみに美しい肉体を備えた力士はだいたい強かった。
簡単に言い換えると、かっこいいモビルスーツは強い。
マジでみんな信じてくれないんだけど、ガンダムなんだよ、力士って。
締まっていて、メリハリがあって、動きにぎこちなさのないほうが勝つ。
一人一人を知らなくたって、だいたい「はっけよい!」までに比較はできる。
そして、立ち合いでガツンと下からパワーを与えたほうがたいてい勝つ。
とてもわかりやすいが、しかしそれでも慢心や体捌きのミスによって形勢は簡単に逆転したりする。
そういった精神的な駆け引きに秀でた力士がいることも確かだ。
番狂わせはそうやって発生し、それが観客をさらなる熱狂の渦に巻き込んでいく。最高。
正直、そこに存在するだけで目頭が熱くなる人間というのはバズ=オルドリンを見たとき以来。
それくらい何か常人とはかけ離れた肉体と精神を兼ね備えた高次の存在だった。
美しくて、強そうで、気高く、静かで、闘志の塊にも冷静さの権化にも変幻自在な、一人の男。
素晴らしすぎて、震えた。写真を撮りながら、「どうしよう」と思わず口にした。





けど、誰も観てない。すごい。酒飲んで潰れてるオヤジとか多数。
しかし、本当に見ていて飽きないほど多彩な肉体と技が土俵というステージの上に踊る。最高。





相撲を観るというのはクラブイベントを観に行くのに似ている。
踊りこそしないが、観客はブース=土俵に一定の注意を払いながら、酒を飲んで談笑している。
土俵の上では数分に一度衝突が起き、一定の歓声とともに勝敗が決した興奮がフロアを支配する。
有名な曲=人気の取組では注意が一定以上のレベルに達し、ある種のトランス状態が発生する。
酒に潰れる者(トイレではチンチンつまんだまま倒れる輩もいる)、真剣に取組だけに注意を払う者。楽しみ方はそれぞれだ。
ショーとして、酒を呑みながら嗜む遊びとして、
これ以上のソフィスティケイトされた遊びはあまり存在しないはずだ。
単なる格闘技とも、単なる娯楽とも違う、神に奉納するためのトランス発生装置。完璧。
(花火とかもそうだけど、奉納系の和モノイベントはだいたい感極まってしまう)
土俵という結界、そこに現れる注連縄を装備した神の代理としての横綱。
明るい方形の舞台の上で、恐ろしいほどの怪力がバトルを繰り広げる。
それを取り囲む人々の喧騒。静寂。何度も言うが、完璧である。

▲懸賞っていうシステムも結構すごいと思う。

▲こういうあたりまえのことも大事だし。

▲審議というのも面白い。「先に手をついたのはAだが、その時点で体があったか、なかったか」。

▲TVではなかなか見れない、弓取り式とか。
今回はNikon D600
とSIGMA APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM
を持って行った。
結論から言うと土俵の上は充分明るいが、セッティングをいろいろと試した結果、
マニュアルモードでISO1600のF5.6〜6.3、シャッタースピードは1/160あたりで固定した。
手ブレに関しては大いに補正に頼ったが、それ以上に被写体ブレが大きい。
もしこれ以上にシャッタースピードを稼ぎたければ感度を上げてノイズ増加を諦めるか、
明るいレンズを購入するか、大光量のストロボを購入して装備し、より近くの席に陣取る必要がある。
とは言え、まあこれが素人レベルで撮影できる限度のような気もするし、
逆に言えば、これくらいの装備でこれだけ撮影出来てしまうスポーツというのもなかなかないのではないだろうか。
いずれにせよ、極めて貴重な経験であった。
機会があれば、なるべく速やかに、もう一度あの場であの熱狂と放蕩にも似た不思議な雰囲気を味わいたい。

▲超かっこよかった。
ようやく大相撲を生で観る機会に恵まれました。
どんな取組が、とか、どんな力士が、とか、どんな決まり手が……みたいなことを語るのは本意では無いので
ここではそのざっくりとした感想を残しておこうと思います。



近くて遠い国技
なんといいますか、とにかく国技だし伝統あるしNHKで中継してるし
格調高いなんかすげー競技だと思ってたんですが、力士の出勤とかマジでラフ。
みんな入り待ちしてるし写真とってるし話しかけるしガードマンとかいない。
付き人のいる力士もいるけど、全然フランクにサンダルで登場してそのまま国技館へ入っていく。
イケメン力士にはおばちゃんが群がり、ありがたみというよりも親しみ。すごい。


国技館って建物がすでにパない
とにかく国技館に入るとテンションが野球場かそれ以上に上がる。
土俵をぐるりと取り囲む砂かぶり、一段上がってマス席。それがずらずら幾重にも並んで、二階席。
土俵の上には屋根が吊ってあるんだけど、これがデカくて重そうでかっこよくてすごい。
当然ながら土俵はメチャクチャな照度で照らされていて、中継(映像)にも撮影(スチル)にも対応した明るさ。
そして音響設備の完璧さ。天覧試合用の玉座の重厚さ。マス席のフリーダムさ。


所作が美しくて国技伊達じゃないと思った
みんな動きがめっちゃきれい。これは文章では説明できない。観るべし。





おわかりいただけただろうか。
ちなみに美しい肉体を備えた力士はだいたい強かった。
簡単に言い換えると、かっこいいモビルスーツは強い。
マジでみんな信じてくれないんだけど、ガンダムなんだよ、力士って。
締まっていて、メリハリがあって、動きにぎこちなさのないほうが勝つ。
一人一人を知らなくたって、だいたい「はっけよい!」までに比較はできる。
そして、立ち合いでガツンと下からパワーを与えたほうがたいてい勝つ。
とてもわかりやすいが、しかしそれでも慢心や体捌きのミスによって形勢は簡単に逆転したりする。
そういった精神的な駆け引きに秀でた力士がいることも確かだ。
番狂わせはそうやって発生し、それが観客をさらなる熱狂の渦に巻き込んでいく。最高。
横綱白鵬、死ぬほどパーフェクトヒューマンですごい
正直、そこに存在するだけで目頭が熱くなる人間というのはバズ=オルドリンを見たとき以来。
それくらい何か常人とはかけ離れた肉体と精神を兼ね備えた高次の存在だった。
美しくて、強そうで、気高く、静かで、闘志の塊にも冷静さの権化にも変幻自在な、一人の男。
素晴らしすぎて、震えた。写真を撮りながら、「どうしよう」と思わず口にした。





それぞれの力士、それぞれの取組に個性があって見飽きない
けど、誰も観てない。すごい。酒飲んで潰れてるオヤジとか多数。
しかし、本当に見ていて飽きないほど多彩な肉体と技が土俵というステージの上に踊る。最高。





ショーとしての相撲の優秀さ
相撲を観るというのはクラブイベントを観に行くのに似ている。
踊りこそしないが、観客はブース=土俵に一定の注意を払いながら、酒を飲んで談笑している。
土俵の上では数分に一度衝突が起き、一定の歓声とともに勝敗が決した興奮がフロアを支配する。
有名な曲=人気の取組では注意が一定以上のレベルに達し、ある種のトランス状態が発生する。
酒に潰れる者(トイレではチンチンつまんだまま倒れる輩もいる)、真剣に取組だけに注意を払う者。楽しみ方はそれぞれだ。
ショーとして、酒を呑みながら嗜む遊びとして、
これ以上のソフィスティケイトされた遊びはあまり存在しないはずだ。
単なる格闘技とも、単なる娯楽とも違う、神に奉納するためのトランス発生装置。完璧。
(花火とかもそうだけど、奉納系の和モノイベントはだいたい感極まってしまう)
土俵という結界、そこに現れる注連縄を装備した神の代理としての横綱。
明るい方形の舞台の上で、恐ろしいほどの怪力がバトルを繰り広げる。
それを取り囲む人々の喧騒。静寂。何度も言うが、完璧である。




マス席からの撮影について
今回はNikon D600
結論から言うと土俵の上は充分明るいが、セッティングをいろいろと試した結果、
マニュアルモードでISO1600のF5.6〜6.3、シャッタースピードは1/160あたりで固定した。
手ブレに関しては大いに補正に頼ったが、それ以上に被写体ブレが大きい。
もしこれ以上にシャッタースピードを稼ぎたければ感度を上げてノイズ増加を諦めるか、
明るいレンズを購入するか、大光量のストロボを購入して装備し、より近くの席に陣取る必要がある。
とは言え、まあこれが素人レベルで撮影できる限度のような気もするし、
逆に言えば、これくらいの装備でこれだけ撮影出来てしまうスポーツというのもなかなかないのではないだろうか。
いずれにせよ、極めて貴重な経験であった。
機会があれば、なるべく速やかに、もう一度あの場であの熱狂と放蕩にも似た不思議な雰囲気を味わいたい。

by kala-pattar
| 2013-09-25 02:06
| 行ってきた