【映画】EVITA

東京から「ブエノスアイレスで見たい映画」をピックアップして行ったのだけど、
結局そんな暇はなくて、帰りの飛行機の中で見た。

アルゼンチンという国が歪なところだっていうのを身を以てイヤっちゅうほど味わったあとで
「それはオマエ、こういうことがあったからだよ」と解説されているような。
ペロン政権というものがいかなるものだったのか、そしてその妻がどういう人物だったのか。
先の大戦で消耗するのではなく、なかば漁夫の利のようなかたちで富を得た国がいかにして凋落していくのか。
とくに教訓めいたものもなければお涙頂戴のヒューマンドラマがあるわけでもない、
ひたすらジェットコースターな人生を歩んだエヴァ・ペロンという女の生涯を見せてくれる。

もちろんミュージカルベースの映画なので脚色ありの演出過多なのだが、
アントニオ・バンデラスのあまりの名演技ぶりと、そして何よりマドンナの圧倒的な才能が堪能できる。
また、現在でも大きく変化しているようには思えない戦中および戦後のブエノスアイレスの様子を
ロケとセットの組み合わせで本当に巧みに映像作品にしているのが素晴らしい
(カサ・ロサーダのバルコニーに立つマドンナのシーンは流石に涙が出そうになった)。

▲マドンナがいかにサイボーグ姉ちゃんなのかはこの動画がスゴイ。もう55歳だぞこの人。

アルゼンチンに、ブエノスアイレスに立っていなかったらここまでグッと来ることもなかっただろうし、
僕にとってはなんというか、ちょっと特殊な位置づけで記憶に刻まれる映画になりました。

惜しむらくはBlu-rayが国内では未発売なことだなぁ……。映像はローキーでめっちゃキレイなだけに残念。

by kala-pattar | 2014-01-14 15:50 | Movie&Books | Comments(0)