【4/24スタート!】からぱた写真展『LOVE WILL GUIDE YOU』
2014年 04月 19日
写真展やります
中野ブロードウェイにて村上隆率いるカイカイキキが運営するHidari Zingaroにて、
私の生まれて初めての写真展、『LOVE WILL GUIDE YOU』を開催いたします。
このブログで綴ってきたドバイ、ブエノスアイレス、ウユニ、サンティアゴ、イグアス、バラナシetc.の旅行の総括です。
同時に、バックパッキングを心の底から嫌がっていたアラサー社会人が会社を辞め、
一ヶ月間地球の裏側を転がりまわって撮影して現像して編集して自費出版した写真集、
『LOVE WILL GUIDE YOU』の完売を感謝し、そのログを実体化する試みでもあります。
そして、日頃から写真やカメラや美術についてとにかく騒ぎ立てている私のメッセージを、迷惑顧みず、より多くの人に伝えるために。
ひとりのサラリーマンが「2014年、日本でいちばんおもしろい写真展」を開催します。
レセプションパーティー
4月24日(木) 18:00〜20:00
中野ブロードウェイの2Fにある"Bar Zingaro"にて。
こちら予約等はとくに必要ないので、酒飲みながら写真の話でもしましょう。
トークショー
4/29 日(火曜祝日)、中野ブロードウェイの2Fにある"Zingaro Space"にて。
これも特に予約はいりませんが、先着順になります。100人くらいまでは対応可能ですのでぜひぜひ!
第一部 15:00〜 (45分)
『サラリーマンでも写真家になれる!』〜LOVE WILL GUIDE YOU 作品解説
(からぱた)
第二部 15:50〜 (45分)
『撮りっぱなし卒業式』〜写真加工の理論と実践
(中島勉/聞き手:からぱた)
・中島勉(なかじま・つとむ)
1981年大阪生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。
大学卒業後、同大学で非常勤副手として勤務。3年間の非常勤契約終了後、紆余曲折あり
現在は東京在住、広告写真制作会社のフォトレタッチャー兼少し写真家。
大学の実習でMacとPhotoshopに出会う。
レタッチャー歴は長いが自前のデジタルカメラは去年購入したNikonが初めて。
フィルムとデジタル、ウェブと紙を行ったり来たりしている、
非銀塩写真とニューカラーをこよなく愛するギリギリフィルム世代。
『写真に忠誠を、全てに愛を込めて』
>ウェブサイト
第三部 16:40〜 (45分)
『フードポルノ考現学』〜麺類をめぐる冒険
(トーニャハーディング/Chimiwo/聞き手:からぱた)
・Chimiwo(ちみを)
1980年北海道生まれ、申年。
北の果てにある偏差値測定不能の某ビザール大学を卒業後、
引越し屋、中古車屋、葬儀屋、水産加工屋、燃料屋、昆布取り漁師などさまざまな業界を渡り歩き2009年に上京。
最終的に某ITベンダーでデジタルマーケティング屋さんに着地した普通のサラリーマン。
割合有名なメーカー相手に楽しげな仕事をわいわいしているが
守秘義務のおかげで呑みの席でぺらぺらしゃべれないストレスを発散すべく
日々インターネットにてフードポルノ配布活動に従事し、局地的な評価を得る。
特に蕎麦を被写体迎えたときの官能的とも言える舐めるようなアプローチを得意とし、
日本蕎麦の新たな可能性と性的魅力を次々と開拓している。
今回のワークショップでは主催者に風光明媚な蕎麦世界を啓蒙すべく満を持しての登壇だが
ついでに立ち寄るべき中野の蕎麦屋のリサーチのほうに精が出る独身蕎麦貴族。
>twitter @chimiwo
>ちみをぶろぐ blog.livedoor.jp/chimiwoblog/
・トーニャハーディング(とーにゃはーでぃんぐ)
1980年サンフランシスコ生まれ。シンガーソングライター、DJ、上級ウェブ解析士、美女冒険家。年に1度は沖縄に行く。
中学入学後、尾崎豊に憧れフォークギターを手にする。程なくMR.BIGのあの音はどうやって出すのだろうとお年玉を握り締め御茶ノ水に走る。
セットで19,800円もの巨費を投じエレキギターを入手。オルタナの潮流に反旗を翻しハードロックの練習に青春の全てを注ぐ。
時は流れ、成人後ディスクジョッキーを開始。ハウスミュージック、ジャズなどをメインにプレイ、遅れてアイドルソングやJPOPなどにも手を出し自分を見失う。
主催するイベントではレギュラーDJが全員辞めた。
2010年2月14日深夜、自室からオンエアしたDJ配信を実に1200名以上が同時閲覧し、Ustreamの視聴ランキング世界6位を記録。
これを期に全国各地のDJやリスナーとの交流を楽しみ活動の幅を拡げるようになる。
DJブースとフロアにマジ歌・マジハモりを持ち込み、
自身のDJスタイルの確立にはオリジナル曲が必要不可欠であると確信し社会に出て以降封印していた作曲活動を再開。
2014年2月にクラウドファンディングPICNICのプロジェクトを成功させ、
プレステージ加藤との同名ユニット「トーニャハーディング」名義で自身初のディスク且つアナログレコード「spa wars」をリリース。
タイトル曲は「アナログ」に徹底的にこだわり、生録音メイン、日本屈指のマスタリングエンジニア小鐵徹氏にカッティングを依頼する。
純国産品。開催中である東名阪のリリースイベントに加えて、福岡、沖縄でのツアーも開催予定。
音楽活動と美女冒険に忙殺される合間を縫い、ラーメンの食べ歩きと、ラーメン画像をインターネット上にアップするのが日課となっている。
「みんな自分の撮ったラーメンが一番可愛く見える」と俯瞰したフリをしつつ自分のラーメン画像が一番美味しく見えると思っている憐れな33歳。
ラーメン二郎はHDRで撮ると気持ち悪いがやめられない。最近の推しメンは乃木坂46の高山一実さんで、推し麺は煮干し系全般。
>twitter @tonya_harding
第四部 17:35〜 (45分)
『あした、なに撮って生きていく?』〜プロカメラマンの生態を知る
(小林百合子/聞き手:からぱた)
・小林百合子(こばやし・ゆりこ)
フリーランス編集者。出版社勤務後、独立。
自然・アウトドア・旅・食にまつわる雑誌・書籍を手がける。
2010年、女性のための山岳雑誌『Hütte』(山と溪谷社)を創刊。
従来の“山岳雑誌=山岳写真家だけの世界”という定石を覆し、各カルチャー誌で活躍する若手写真家を起用。
斬新な誌面づくりで注目を集める。
著書に『山と山小屋』(平凡社)、編書に『私の山道具』、『山・音・色』(山と溪谷社)、
『美しい山を旅して』(平凡社)、『ポテサラ酒場』(辰巳出版)など。
第五部 18:25〜 (45分)
『スーパーフォトグラファーになる方法』〜写真芸術の現在と未来
(柴田さやか/聞き手:からぱた)
・柴田さやか(しばた・さやか)
1985年生まれ 東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻写真領域修了
写真専門のギャラリーに勤務する傍ら、個人で展覧会業務を請け負うようになり現在はフリーランスの展覧会運営係として活動中
小学生時代にナショナル・ジオグラフィックを見て「写真ってスゴイ!」と感動して以降、「写真を見ること」の泥沼にハマって抜け出せない
写真を見るとは、何を見ることだろうか
印画紙を見るのか、描写された被写体を見ているのか、撮影されたそのシーンに思いを馳せるのか?
それとも、どこかの文脈の中に当てはめていくのか?
好物は人工着色料たっぷりの輸入菓子とTimTam、好きな麺はざる蕎麦
ステイトメント
あなたは自分の写真を「無料のデータ」のままにしていませんか?
みんながデジタルカメラで写真を撮るようになったので、
昔のようにフィルムを現像してプリントして、
「紙焼きで写真を見る」ということは本当にレアな体験になりました。
デジタルの写真はそのプロセスは全部すっとばして、
他人に見せたいオンラインストレージやブログに写真をアップロードしたら終わり。
これがあたりまえになりつつあります。
(もっと言うと、SDカードの中から
一度も移動したことのない写真だっていっぱいあるはずです。)
で、僕もまあそれでいいや、と思ってたんです。
でも、PCやスマホのモニターの向こうにあたりまえのように存在する他人が撮った写真は
スクロールしたらどこかへ消えてしまいますし、
一枚一枚を注意深く見たり、
それを自分のものにして何度も見返したりする性質のものではありません。
音楽のように能動的にDLしてプレイヤーに入れて
(何度も)楽しむという性質のものではないのです。
また、デジタル画像はデータゆえにモニターの上で自在に扱えるように思えますが、
写真を見るという体験だけを取り上げるなら、
モニターの大きさや色の再現力に大きく左右されます。
つまり、「万人が同じ条件で写真を見るということ、ほんとうの意味で写真を見たという体験を共有すること」ってじつはとても難しいことなのです。
そこに何が写っているのか、どんな眼差し(笑)で何を撮ったのか、
この写真のコンセプトは……というのが写真で食っていく人のアイデンティティだったり、
写真を撮るうえで重要なことなのかもしれません。
でも、それより前に「写真を大きくプリントして見る/見せる」
ということの楽しさを知らない人がほとんどです。
この楽しさを「写真家でございます」「写真評論家でございます」
という人たちだけのものにしておくのはもったいない。
僕はまず、その楽しさをみんなに伝えたいのです。
写すだけじゃ、ダメなんです。
すなわち「写真はオンラインで、無料で(=相手の環境に左右される不安定な状態で)見せることもできるし、プリントしてフィジカルな体験として楽しんでもらうこともできる」
という選択肢を提示してみたい。
そうすれば、もしかしたら普段デジカメを持ち歩いているあなたも
「自分も写真をプリントしてみよう、それを他人に手に取ってもらおう!」
というモチベーションを持つことになるかもしれない。
「アートをやりたい人=ビンボーで苦労する人=お金がなくても情熱で作品を作る人」
みたいなイメージ、
僕は大嫌いです。
そんなことをやってみせても「俺もやってみよう」とはならない。
なので、今回の写真展ではフツーのサラリーマンがどうするとどれくらいのことができるのか、
全部見せます。
かかってこい、フォトグラファー!
かかってこい、写真評論家!
撮影せよ! プリントせよ! 立てよ国民よ!
あなたの写真を無料のデータにしておくままではもったいない!
そんな感じのことを写真で主張しながら、多少のおみやげも用意しつつ、
ゴールデンウィークの中野を燃やします。
心より皆さんのご来場をお待ちしております。
プロフィール
@kalapattar/からぱた
1982年東京生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒業。
美術史を学び、出版業界への就職を志す。8年間勤務した編集プロダクションにて模型専門誌『月刊モデルグラフィックス』の副編集長を務め、
有限会社マックスファクトリー(美少女フィギアを始めとした立体物を展開するホビーメーカー)に転職。
オタク/サブカル業界を撹拌しながらカレンダーを眺め、旅行のチャンスを虎視眈々と
窺う異色の経歴を持ったサラリーマン・フォトグラファー。
中学時代から旅客機撮影に憧れを抱いてフィルムカメラをいじりはじめ、
大学時代に初めてデジタルカメラを手にする。
社会人になってからは趣味と仕事の間で自前の撮影機材を買い揃え、
国内はもとより世界各地で撮影した写真を専らオンラインストレージにアップロードしている。
硬質で色彩豊かな被写体を、中望遠以上のレンズで圧縮してひとつの画面に閉じ込め
記憶色にもとづいてより鮮やかに、シャープに、色濃く表現するアプローチを得意とする。
2014年1月に自費出版写真集『LOVE WILL GUIDE YOU』をオンラインストアで発表し、
作品製作および展示経験ほぼ皆無のアマチュアフォトグラファーながら10日あまりで300部を完売。
慌てて部数を増やすも在庫払底は変わらず、本人がいちばん驚いている。
「いい写真ってなんだ!? いいカメラってなんだ!?」とSNSでアジテーションを続けながら、
メソッドに基づいて頭脳で撮影し、心ゆくまで画像加工すべきであることを声高に主張する32歳。
リンク
>ポートフォリオ
by kala-pattar
| 2014-04-19 18:07
| カメラ