【ストーリーつまらんけど】『アナと雪の女王』で泣きすぎて頭が痛いおじさんの話
2014年 05月 30日
まことに遅ればせながら、いやホントに遅ればせながら、『アナと雪の女王』を観てきました。
IMAX3D版はないのね。初めてIMAXじゃない3D映画を体験しました。画面が暗い。
それはそうと、まだ見てない人はこの映像を見るべし。「ありのー!」が耳タコでもいいからミルノデス。
なんですかこの映画。
ストーリーむちゃくちゃですよ。設定が骨折してるんですよ。
だいたい上の動画、ほとんどグレて家から出てって「もう知らん!」っつって雪山の中に城建てて引きこもりになるシーンですよ(つよい)。
ヴィランズが誰なのかはっきりしないし、それぞれの動機も弱いし、幕切れはあっけないし、キャラクターはわからず屋ばかり。
よしんばこれが「正解」だとしても、説明不足過ぎて子供にはなにがなんだかわからないのではないかと心配するレベル。
……と言うか、私にはこの映画のどの辺が「いい話」なのか理解できても評価はできないし、ストーリーとしての打撃力は非常に低い。
無理して「誰のどういうセリフがどういう意味を持っていてそれが作劇上の云々」みたいな評論を読もうとも思わない。
※どっこいその理由は「エルサ(上の動画で歌ってる人)がガチのヴィランズになってしまう」という設定を、Let it goという曲が良すぎたために
「アナ(エルサの妹)とエルサをダブル主役にしてしまおう!」という製作段階でのシナリオ変更があったからだとかなんとか(ネットでかじった知識)。
もしくは自分の理解力とか映画リテラシーが低すぎるのか、なんなのか。
しかしですね、泣きました。信じられないくらい泣きました。しかも開始数秒で泣きました。傑作。最高。
なんで泣いたのかよくよく考えたのですが、どうやら私は「脳のキャパシティを超える映像を見ると涙腺が決壊する」という性格のようです。
だってさ、もうストーリーとかどうでもいいじゃんさっきの動画見たら。すげえもん。ディテール。ディテール最高。ディテールバンザイ。
氷がビキビキー! 音楽とシンクロしてハラハラー! 拍に合わせて色がビカビカー!
これもうダメですよ。ドラッギーすぎます。アシッドです。どんなクラブでも味わったことのないトランシーさ加減。
さらに「いやここはもう少しこうなってたほうがよくね?」みたいなディテール的興味でしか見ていない人間でも
「なんも言えねえ……」ってなってしまうほど完璧すぎるCGのモデリングとライティング! これ!
形状変化の快楽! 見たことない魔法の具現化! 屈折率とかどうやって計算してんだよ!
「ディズニー映画ならあたりまえじゃんそんなの」と突っ込まれそうですが、
ここまで長回しのカットを連発しながら3DCGのキャラクターを動かし、飛び出したり引っ込んだりして、
さらにだれもが知っている「雪&氷」というモチーフを異常なまでの愉悦を伴って映像化しているのはほとんど奇跡だと思います。
人類はこんなもんを思いついてそれをミリ秒単位で制御しながら完璧に魅せることができるのか、という驚き。
驚きすぎて泣いてしまいました。マジで。
(書きたいことありすぎてなに書いてるのかわからなくなってきた。)
さっきの動画だけでも言うことたくさんあるんですよ。
英語の口パクに合わせてるのに日本語の母音を違和感なく聞かせてしまうその超訳能力とか。
(たとえばサビのところは"の"を"Go"にハメるために歌詞ひねり出したってのが報じられてましたね)
シャンデリアがゴシャアアアってできるところの無敵すぎるデザインと動きのスピードとかホーンに合わせて跳ね上がるエフェクトとか
足を地面に打ち付けるとビャリーンって氷が広がるシークエンスとかドレスの透明化とか柔らかさとか! 制御! どうなってんの!
そうそう、3D映画ってまだ市民権そこまで得られてないみたいなんですよね。
映画館でメガネかけて「わあ、本当に飛び出して見えるね!」って言ってるお子様連れのお母様がたの多いこと多いこと。
もうね、やっぱり映画館って「映画というより"飛び出す映像"をデカい音と一緒に楽しむ場」に変化していくんだと思いますよ。たぶん。
そうしないとお金出して行く動機がないすもん。少なくとも俺はそうです(たまこラブストーリー以外は)。
ストーリーとか配役とか映画史的な位置づけとか、そういうのは意識の高い映画好きに任せておけばいいんです。
だってそうじゃん、今年自分が見た映画を振り返れば、『GRAVITY』だって、『RUSH』だって、もう飛び出すビックリ映像ですよ。
ビックリしすぎて最高なんですよ。んで、一番ビックリしたのがフルCGのディズニー映画だったっていう。
いやーもう映像作ってる人はもちろんですけど、画を書いてる人とかパテひねってる人とか、音楽弾いてる人とか、
あとDJとかVJとかも全員観とかないとやばいな~! 観てなかった俺、やばいな〜!
観るなら3Dなのはもちろん、吹き替え版がいいです。神田沙也加ちゃん様が最高裁判所レベルで歌唱力MAXだし松たか子先生は安定の抜群さ。
あとオリジナルより声が太いです。どっちも。
ちなみに「二度と」じゃなくて「二度と」でつま先をガツーンとやるのが個人的に衝撃すぎて、
いったいどういう頭脳がそのテンポでアニメつくろうと思うんだ……と思ってたんですが、英語版観て謎が氷解(2:22のところ)。
"Here I Stand"と、文のアクセントたる動詞でその決意表明を氷の結晶に変えてるんですね。
これ、前言撤回だわ。英語と吹き替え両方観ないとだめだわ。あとみんなで歌おうVerも観たいです。
それから、本編開始前に流れる『ミッキーのミニー救出大作戦』も異常な完成度でそちらでも一人で「まじかよ!」って声出しました。
そのあと始まった本編、開始数秒で泣いてるアラサーのおひとりさま男性。どう見ても不審者です。本当にありがとうございました。
書き散らかしましたが、アレンデール王国からは以上です。
IMAX3D版はないのね。初めてIMAXじゃない3D映画を体験しました。画面が暗い。
それはそうと、まだ見てない人はこの映像を見るべし。「ありのー!」が耳タコでもいいからミルノデス。
なんですかこの映画。
ストーリーむちゃくちゃですよ。設定が骨折してるんですよ。
だいたい上の動画、ほとんどグレて家から出てって「もう知らん!」っつって雪山の中に城建てて引きこもりになるシーンですよ(つよい)。
ヴィランズが誰なのかはっきりしないし、それぞれの動機も弱いし、幕切れはあっけないし、キャラクターはわからず屋ばかり。
よしんばこれが「正解」だとしても、説明不足過ぎて子供にはなにがなんだかわからないのではないかと心配するレベル。
……と言うか、私にはこの映画のどの辺が「いい話」なのか理解できても評価はできないし、ストーリーとしての打撃力は非常に低い。
無理して「誰のどういうセリフがどういう意味を持っていてそれが作劇上の云々」みたいな評論を読もうとも思わない。
※どっこいその理由は「エルサ(上の動画で歌ってる人)がガチのヴィランズになってしまう」という設定を、Let it goという曲が良すぎたために
「アナ(エルサの妹)とエルサをダブル主役にしてしまおう!」という製作段階でのシナリオ変更があったからだとかなんとか(ネットでかじった知識)。
もしくは自分の理解力とか映画リテラシーが低すぎるのか、なんなのか。
しかしですね、泣きました。信じられないくらい泣きました。しかも開始数秒で泣きました。傑作。最高。
なんで泣いたのかよくよく考えたのですが、どうやら私は「脳のキャパシティを超える映像を見ると涙腺が決壊する」という性格のようです。
だってさ、もうストーリーとかどうでもいいじゃんさっきの動画見たら。すげえもん。ディテール。ディテール最高。ディテールバンザイ。
氷がビキビキー! 音楽とシンクロしてハラハラー! 拍に合わせて色がビカビカー!
これもうダメですよ。ドラッギーすぎます。アシッドです。どんなクラブでも味わったことのないトランシーさ加減。
さらに「いやここはもう少しこうなってたほうがよくね?」みたいなディテール的興味でしか見ていない人間でも
「なんも言えねえ……」ってなってしまうほど完璧すぎるCGのモデリングとライティング! これ!
形状変化の快楽! 見たことない魔法の具現化! 屈折率とかどうやって計算してんだよ!
「ディズニー映画ならあたりまえじゃんそんなの」と突っ込まれそうですが、
ここまで長回しのカットを連発しながら3DCGのキャラクターを動かし、飛び出したり引っ込んだりして、
さらにだれもが知っている「雪&氷」というモチーフを異常なまでの愉悦を伴って映像化しているのはほとんど奇跡だと思います。
人類はこんなもんを思いついてそれをミリ秒単位で制御しながら完璧に魅せることができるのか、という驚き。
驚きすぎて泣いてしまいました。マジで。
(書きたいことありすぎてなに書いてるのかわからなくなってきた。)
さっきの動画だけでも言うことたくさんあるんですよ。
英語の口パクに合わせてるのに日本語の母音を違和感なく聞かせてしまうその超訳能力とか。
(たとえばサビのところは"の"を"Go"にハメるために歌詞ひねり出したってのが報じられてましたね)
シャンデリアがゴシャアアアってできるところの無敵すぎるデザインと動きのスピードとかホーンに合わせて跳ね上がるエフェクトとか
足を地面に打ち付けるとビャリーンって氷が広がるシークエンスとかドレスの透明化とか柔らかさとか! 制御! どうなってんの!
そうそう、3D映画ってまだ市民権そこまで得られてないみたいなんですよね。
映画館でメガネかけて「わあ、本当に飛び出して見えるね!」って言ってるお子様連れのお母様がたの多いこと多いこと。
もうね、やっぱり映画館って「映画というより"飛び出す映像"をデカい音と一緒に楽しむ場」に変化していくんだと思いますよ。たぶん。
そうしないとお金出して行く動機がないすもん。少なくとも俺はそうです(たまこラブストーリー以外は)。
ストーリーとか配役とか映画史的な位置づけとか、そういうのは意識の高い映画好きに任せておけばいいんです。
だってそうじゃん、今年自分が見た映画を振り返れば、『GRAVITY』だって、『RUSH』だって、もう飛び出すビックリ映像ですよ。
ビックリしすぎて最高なんですよ。んで、一番ビックリしたのがフルCGのディズニー映画だったっていう。
いやーもう映像作ってる人はもちろんですけど、画を書いてる人とかパテひねってる人とか、音楽弾いてる人とか、
あとDJとかVJとかも全員観とかないとやばいな~! 観てなかった俺、やばいな〜!
観るなら3Dなのはもちろん、吹き替え版がいいです。神田沙也加ちゃん様が最高裁判所レベルで歌唱力MAXだし松たか子先生は安定の抜群さ。
あとオリジナルより声が太いです。どっちも。
ちなみに「二度と」じゃなくて「二度と」でつま先をガツーンとやるのが個人的に衝撃すぎて、
いったいどういう頭脳がそのテンポでアニメつくろうと思うんだ……と思ってたんですが、英語版観て謎が氷解(2:22のところ)。
"Here I Stand"と、文のアクセントたる動詞でその決意表明を氷の結晶に変えてるんですね。
これ、前言撤回だわ。英語と吹き替え両方観ないとだめだわ。あとみんなで歌おうVerも観たいです。
それから、本編開始前に流れる『ミッキーのミニー救出大作戦』も異常な完成度でそちらでも一人で「まじかよ!」って声出しました。
そのあと始まった本編、開始数秒で泣いてるアラサーのおひとりさま男性。どう見ても不審者です。本当にありがとうございました。
書き散らかしましたが、アレンデール王国からは以上です。
by kala-pattar
| 2014-05-30 01:43
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