余談

写真を撮るのは自分のためだと思ってたけど、
誰かの眼になりたいのだった。
読者の眼だったり、好きな人の眼だったり、とにかく誰かの代わりに、
その人の見たいものとか見たものをブーストするのが写真なのだった。

一人でどこかに行って、一人で撮る写真ほどつまらんもんはない。

仕事でどこかに出かけるときは、読者の眼になりたかったのだった。
クラブや旅行で写真をとってシコシコ作っていたハイスピードスライドショーは、
一緒にいた誰かの記憶を補強して、ときには捏造するためのものだった。
写真集も、写真展も、まあ要はそういうことだった。

作品なんぞ、撮れっこないすね。

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by kala-pattar | 2014-08-08 01:36 | すごくどうでもよいこと