南アフリカ任侠SFこと『Chappie』を見たらすげえ疲れたっていう話

相変わらずのニール・ブロムカンプ節が大炸裂で、アバンからバキバキに盛り上がるし
テーマは重いし画作りギッチギチだし、とにかく2時間あっちゅう間。


何を書いてもネタバレなのであんまり書きたくないのだけど、
ニールは彼の問題意識の根底にある「差別」を
「人間VS宇宙人」「人間VS不死身人間」という舞台で描いてきた。

差別する側がされる側へ。時にはその逆。

めまぐるしく変わる立場のなかでエゴとアクションが結びつき、見ている我々は「悪の所在はどこなのか」を深く考えさせられる。
では今回、「人間VSロボット」で同じテーマを変奏曲にするならどうするのか?
見る前まではさっぱり想像できなかったのだが、ニールはいままでよりも重層的かつ徹底的に物語を作ってきた。
女と男、強い人間と弱い人間、強い立場と弱い立場。金持ちと貧乏人、ロボットと人間。人間とロボット。意識と身体。
あまりに徹底しすぎて一番のキモになる部分でファンタジーな飛躍を使わざるを得なかったようだが
それを補って余りあるビジュアルとストーリー、そして余韻の残るラスト。
見応えは満点です。ですが、体力使い果たします。重い。つらい。

さておき、
ヒュー・ジャックマンが死ぬほど情けなくて、そして巨大ロボットを意識的に死ぬほどかっこ悪く描いているのにニヤニヤしました。
そしてもうひとつ。CGがCGに見えない。もう「動くロボットに演技させて撮影してるでしょ」って思うレベル。
いったいWETAはどういうマジックを使っているのか。なんでChappieにあそこまでの実在感を持たせられるのか。
その理由を考えても考えても分からないので、見た人は是非その理由を考えてボクに教えてください。

by kala-pattar | 2015-05-28 23:17 | Comments(0)