君は栗まんじゅうを見たことがあるか

恥ずかしながらこの歳になるまで栗まんじゅうを見たことがなかった。
私と栗まんじゅうのファーストコンタクトはドラえもんの『バイバイン』の回である。
「丸っこくてテカテカした何かが塗ってある手のひらより少し小さい饅頭状の物体」ということ、
バイバインを振りかけることにより宇宙の法則を乱す可能性があること。
私の栗まんじゅうに対する知見はその程度しかなかった。

そして私は先程ついにスーパーマーケットでリアル栗まんじゅうに出会った。

私は雷に打たれたように立ち尽くした。
これだ。これこそが夢にまで見た栗まんじゅうだ。
This is 栗まんじゅう。

思わず買ってしまったが、味を確かめたら消失してしまう。
まずはじっくりと眺めよう。

黒光りする焦がした水飴のコーティングが栗まんじゅうネスを主張する。
極冠にまぶされた芥子の実がテクスチャに変化を与えている。

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ああ、栗まんじゅうだ。
どこからどう見てもドラえもんに登場した栗まんじゅうだ。
これが無限に食べられたらどれだけ幸せだろうと言う浅慮が宇宙を滅ぼす。
そんなわけがない。
増やそう。栗まんじゅうを。

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▲パカッ


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▲パカッ

さあ、食べよう。
4つくらいどうということはない。
ロシュ限界も事象の地平面も私には関係ない。
ただこの栗まんじゅうを5分以内に平らげればいいのだろう?
たやすいご用だ。怖がらなくていいんだ。さあ。

栗まんじゅう問題(アンサイクロペディア)

by kala-pattar | 2015-09-30 21:58 | 飯と菓子