【新型】iPhone7のRAWデータを検証する【カメラの性能】
2016年 09月 16日
iPhone7買いました(ブラック128GBです)。
基本的な機能はまあiPhoneですが、これからiPhoneで撮る写真をJPGにするかiOS10で実装されたRAW(DNG形式)データにするか
ちょっと悩んでる人(あるいはよく分かってない人)も結構多いのではないかと思ったので、早速撮ってみました。
例によって外でスナップ撮るヒマありませんでしたのでブツ撮りですが、けっこうな結果が出ましたので読んで下さい。
DNGファイルを得る(RAWデータでの記録)にはLightroom mobileをインストールするのが一番手っ取り早いです。
カメラを起動するとJPGで記録するかDNGで記録するかのトグルスイッチが出ますので、場合によって選びましょう。
■iPhoneの純正アプリ「カメラ」で撮りっぱなし
ライティングはそこそこマジメにやっていますが、やっぱりR2-D2の左側がぶっ飛んでたりレイア姫の鉄砲が真っ黒になっていたりします。
白いところを粘らせようと暗めに撮ると影はもっと落ちちゃうし、影の部分を出そうとすると白いところはもっと飛びます。
■Lightroom mobileでDNG撮影(撮りっぱなし)
RAWデータってすごいんでしょ?と思うかもしれませんが、DNGデータをナマで見るとこんな感じです。
コントラスト低く、色もなんだかぼやぼやしていてとにかく画像としてイケてません。
「iPhone7のセンサーが見る画像」というのがこれで、その後画面に表示されるまでにいろいろと「補正」を自動でかけてくれているのだ、ということがわかります。
先程のJPGもこのRAWデータをいじったものが保存され、表示され、我々が見ているわけです。
■iPhoneのLightroom mobileで現像してみた
■DNGファイルをMacにインストールしたLightroomで現像してみた
■RAW現像と同じ補正をJPG画像にかけてみたらどうなるか
■まとめ
iPhoneのRAWデータがなんぼのもんじゃい、と思っていましたが、思ったよりちゃんとこだわった現像には応えてくれます。
とは言えちょっと無理をするとノイズが乗りますし、歪みや収差といった部分ではまだそのスペックがわかりません。
レンズもセンサーも小さいのでいくら生のデータとは言え「極上のネタ」とは言えないかもしれませんが、
例えばInstagramやFacebookにカッコいい風景写真や街角スナップを上げたい、という場合にはある程度力になってくれるかと。
(あまりゴツいフィルターなどをかけるとJPGとの差異があんまり出ず、イマイチRAWデータの恩恵にあずかれないと思います)
それから、インカメラではDNGファイルでの保存ができないようなので、自撮りにはほぼ使えないと言っていいでしょう。
軽快に写真を撮って頻繁にアップ、という人にはファイルサイズも大きく「生のままでは使えない」のがRAWデータですので
これまで通り「カメラ」で撮影して好きな編集ソフトで軽くいじるのがいいかもしれませんが、
緊急時(例えば虹や夕焼けといった自然現象、ドラマティックな夜景や複雑に光が交錯した工場など)にiPhoneしか持っていない!というときは
RAWからの現像を念頭に置いてLightroom mobileを立ち上げるのが選択肢にあると、ちょっといいかもしれません。
撮った後のハンドリングは圧倒的に悪いので、もっともっとRAW現像をカジュアルにできるアプリが登場すると、もしかしたらiPhone写真のシーンも変わるかもね。
※追記
出かけついでに撮影したのが上の写真。やっぱり室内だと感度上げぎみになるっぽく、DNGからMac OSのLRで現像するとややノイジーに。
等倍で見るとかなり厳しいですが、幅1600pxくらいならこの見た目。及第点か。とはいえ暗所が結構ボソボソになるなぁ。
夜景云々というよりはやっぱり晴天時の風景写真とかに威力を発揮するでしょう。iPhoneからのRAW現像。しかし悩ましくも楽しい遊び方が増えましたね。
by kala-pattar
| 2016-09-16 23:51
| カメラ