【キミのスマホがステディカムになる!】DJI Osmo Mobileのマニュアルを日本語にしてみた(実写サンプルあり)
2016年 10月 03日
iPhoneをはじめとしたスマホをくっつけるだけで手ブレさよならな動画が撮影できてしまうジンバルことDJI Osmo Mobileをうっかり買ってしまいました。
ドローン市場開拓で一気に盛り上がる同社の製品なのでまあぶっつけでも使えるだろ、と思ったら意外と設定項目が多く、戸惑います。
説明書もクイックスタートガイドと簡単なチュートリアルしかないし、インターネット見ても「どうだすげーだろ」とばかりにユーザーが自慢している動画ばかりで(ちゃんと理解して使ってんのか!?)
「基本的な設定項目くらい全部分かるように書いとけ!」と思ったので英語マニュアルと実際にいじってみた印象で「独断と偏見の日本語マニュアル」を書きました。
というか半分以上自分のための備忘録なのでなんか間違ってても怒らないでください。あとDJIジャパンさん頑張れ。日本語の取扱説明書、欲しいです。
▲スマホをお持ちならDJI Osmo Mobileをくっつけるだけでこういう動画がバーっと撮れるようになります
まず買ってくると電池が寝てるので専用のケーブルで充電します。買った帰り道には撮影は出来ないので気をつけてください(これでまずハマった)。
充電しているうちにDJI GOという専用のアプリをスマホにインストールしていきましょう。ついでにDJIのアカウントも作っておきましょう。
満充電して電源を入れ、Bluetoothでペアリングしたら起動できるようになります。この辺はクイックスタートガイドを読みましょう。
上が動画撮影モードの画面です。一番左上のスチルカメラとビデオカメラのアイコンが静止画モードと動画モードと切り替えトグルスイッチです。
動画モードでも親指側のトリガー(シャッターボタン)でいつでも静止画が撮影可能です。
なので静止画モードを使うのはパノラマ写真や長時間露光をする時が多いと思います。この辺は静止画モードで説明します。
左上から二番目のフィルムマークが動画のモード設定です。押すと初期設定(フツウの動画)/スローモーション/タイムラプス/モーション・タイムラプスの4モードが選べます。
「スローモーション」は読んで字のごとく。4倍速撮影、記録はフルHD 30pです。
「タイムラプス」は撮影間隔とトータルの撮影時間を設定すると勝手に静止画を大量に撮影して動画にしてくれます。
ちなみにこのマシーン、見た目に反して自立しないし上手くバランスとって自立させてもジンバルが不用意に動くとぶっ倒れます。
倒したくない人は「このベースを買え」とのことですが、釈然としないのでそのうち自作します。
「モーション・タイムラプス」はこのOsmo Mobileを買う価値がある機能のひとつで、タイムラプスの始点と終点の画角をキメることができます。
これでゆっくりとカメラが動きながらタイプラプス動画を作成してくれます。かっこいいね!電池めっっっっっちゃ喰うけど!
左中央の赤いボタンは録画開始ボタンです。これは親指位置にあるRECボタンで代用すりゃいいしソッチのほうがスマートなので使わないでしょう。
左下から二番目のカメラの中に矢印がふたつ入ったボタンはインカメラ/アウトカメラの切り替えボタンです。
こちらも人差し指トリガーをトリプルクリックすると切り替わるので使わないし、何よりジンバルで自分撮るだろうか。まあ撮るか。
左一番下の再生マークみたいなのは撮影済みの動画や静止画を呼び出すボタンです。今撮った動画を手っ取り早く確認するのに使いましょう。
で、下に黄色いマルが見えますが、マルが黄色いときに画面をタップするとAF/AEをしてくれます。フォーカスと露出を簡単に決められますし、
その横に出てくるバーを上下にこすれば露出補正できます。このへんはiPhoneのカメラと同じなので戸惑わないと思う。
黄色いマルをタップすると緑色の四角に变化します(iPhoneの設定で「画面の回転をロック」していると使えない機能なので要注意。これが分からなくてマジハマった)。
緑色の四角が表示された状態で画面をドラッグすると、四角い枠が描かれます。その中に入ってる被写体を勝手に追いかけてくれます。
相手が動いてればカメラが首振ってくれますし、自分が動いてればターゲットを見たままぐるりと回り込む映像が撮れます。すっげ便利。
右の列一番上はホームボタンで、DJI GOの基本画面に遷移します。撮影終了時でもない限り使わないかな。
右の上から二番目のスチルカメラのアイコンが「カメラ」ボタンです。中身は「ビデオ解像度/手動モード/ホワイトバランス/グリッド/Flash」の項目となっています。
「ビデオ解像度」は4K30fps、1080p30fps、720p30fpsの三種類から選べます。
「手動モード」はONにするとISO(AUTO・20〜700)、シャッタースピード(AUTO・1/1000〜3秒)、WB(AUTO・3000〜8000K)を手動で設定できるようになります。
(露出がゴリゴリ変化する動画を取りたくない人にはこの機能がけっこう大事ですが、現状iOSにしか対応していないしこのメニューにたどり着くのが難しすぎ)
「ホワイトバランス」はプリセット(AWB/曇り/蛍光灯/晴れ/タングステン)とマニュアル色温度(3000〜8000Kの100K刻み)が設定できます。
が、ぶっちゃけ先程の「手動モード」からスライドでマニュアルWB取るほうが楽です。このへんはスッと操作を思い出せると画作りが楽になりますね。
「グリッド」は撮影画面にオーバーレイでいわゆる3分割法のグリッド(ダイヤゴナルのライン有り無し)、中心点、グリッドなしを選べます。
「Flash」はフラッシュのオンオフ/自動/常時点灯を選択できます。iPhone7はフラッシュが良くなったとか言いますが、ぶっちゃけそうでもないです。
右の下から2番目、妙なマークがジンバルの制御設定です。
「シーンモード」はウォーク/スポーツから選べます。ウォークはスローな動きでハンドルのヨー方向の動きにもズルズルと付いてきます。
反面、スポーツはジンバルがパワフルになり、急なハンドル操作にも機敏にカメラが付いてきますし、止めるとビタンと止まります。
スポーツモードはスケボーのトリックなんかを撮影するタイプのモードとして「ここ!」というところでカメラが止まってくれないと困るもんね。
「ピッチロック」はハンドルをピッチ方向に振ったときにカメラもピッチ方向に振られるか、カメラの向きを維持するかを決められます。
たとえばモデルの下から上に舐めるようにパンアップするときにはピッチロックする、ということであります。
ちなみに後ろの人差し指トリガーを押しっぱなしで自分が動くとカメラの方向がロックされますので、まあピッチだけロックしたいということでもない限りはこれで代用できるかな。
右のいちばん下、設定ボタンはだいたい押して見ればわかりますが、下の階層の「ジンバル」の中に結構大事な設定が多く、
「制御モード」(高速/中/低速)はモーターのトルク感が変わります。ハンドル操作にクイックめにカメラがついてくるか、ゆっくりついてくるかを選びましょう。
「スティックの操作方向」も水平垂直/フリーで大きく操作が変わります。斜めにカメラを振るというのはあまりしないと思うので「水平/垂直」でOKかと。
パンスティックはいわゆる戦闘機ゲームみたいに「引くと上がる/引くと下がる」を選べます。個人差あるね。チルトスティックは逆転させなくてもいいと思います。
その他、静止画関連の設定は動画と変わらないのですが、パノラマ撮影が秀逸なのでこれを早く試したい所存。
何にせよ触っただけで面白いガジェットだということはビンビン伝わってくるのですが、雨の日が多すぎて困りもんです。
さらに大問題はDJI GOのファイル管理がすげー煩雑だということ。
基本的には編集から公開までをこのアプリケーションでやってほしいという設計みたいなんですが、
こちとら4KデータをiPhoneで編集して公開するほどヒマじゃねーんだよということでやっぱり撮影データをMacに移し替えたい。
しかし撮影すると表示されるサムネイルからキャッシュをバーっと見ながらトリミングして(最低が6秒)本チャンデータ書き出しという工程が待っており、
そこでようやくカメラロールに保存するというコマンドが出てくる始末。こんなこと1カットずつやってたら死んでしまいます。
朗報なのは「別にジンバルとしてだけ使うことも可能」なので、純正のカメラアプリでの撮影も可能だということ。
これなら撮った端からカメラロールに保存されますし、ファイル管理も楽勝です。
そのかわりRECボタンやアクティブトラックは使えなくなるし、ISOやSSの固定もできないので、ここはシーンごとに使い分け……
って、やっぱり面倒くさいからどうにかDJI GOからスルーでファイルが保存されてPCなりMacにまるごと書き出す機能を付けてもらいたいです。お願いします。
あー、こんだけ色々書いても出せるサンプルがないって悔しい!
晴れた日にどっか出かけてわざわざ撮影したい!ということでした。以上です。連休に期待。
※追記/撮りました
普段映像を撮らない人だというのが丸見えの恥ずかし動画ですが、買い物ついでにパーっと撮ってきて(持ち歩いたの初めて)こんな感じです。
iPhone7の純正カメラアプリから書き出してiMovieでざっと繋いでコントラストと彩度をガリッと上げてます。どうでしょう(どうでしょうって……)。
by kala-pattar
| 2016-10-03 22:10
| カメラ