「バンダイ Xウイング・ファイター ポー専用機」はただの色替えプラモじゃないのだ!
2016年 10月 10日
バンダイのスター・ウォーズ関連プラモデルはホントに何個買っても新製品が出るので勘弁してほしいですね(笑顔で)。
やっぱこう、Ep.7(フォースの覚醒)を見ると一番欲しいのってポー・ダメロンの黒×オレンジのXウイングだと思うんです。
だけどまあ、手のひらサイズのビークルモデルシリーズが先行したため、1/72で楽しむのは(塗装すりゃいいんですけど)おあずけに。
で、9月末にようやく発売されたので組んでみました。
ちなみに上の画像でX-WINGといっしょに写っているフィギュアはディズニーインフィニティ 3.0キャラクターフィギュア:ポー・ダメロンです。
ポーのフィギュアの中でもいちばん手に入れやすくて、アニメアレンジしながらも特徴をよく捉えていて、しかも安いという最高のアレです。
台座にゲーム用のデータが入っているというハイテクな物体ですが、ゲームしない人でもこれはマジおすすめ。
先行したスター・ウォーズ Xウイング・ファイター レジスタンス仕様の色替えだろう、と思ってたんですが、箱開けてびっくり。
金型のスイッチが切り替わったりコマが差し替わったりしています。要チェックですよ。
何より最高なのが説明書です。バンダイのスター・ウォーズシリーズのプラモは「説明書が読みづらい」というのが唯一の欠点と言ってもよく、
「なぜかページをまたいでレイアウトされた工程(=ベロベロ開かないと組み立てられない)」「欄外に工程が飛ぶ(=見落とす)」など
どうしてこうなってんだろ、という感じがあったのですが、本作では「ページ単位のレイアウト」になっているのでB5サイズのスペースがあれば
説明書をちゃんと読むことができます。あと開いたらいきなり途中から始まる(カラーで見せたいところと白黒で見せたいところの都合)というのも改善されてます。
▲上が従来の説明書。折り目のところに工程が被っているので製作中に説明書を広げるスペースをやたら取る、というのが下の新説明書では改善されてます。
で、成形品が変わっているのは「透明なところ」とか「パイロットのフィギュア」です。
BB-8がクリアーになってるんですよね。なんでだろ。光らせたりするといいのでしょうか。パイロットも立像が板になってます。
大人の事情でしょうか……。版権ものアイテムはおっかないですね。
何よりニヤニヤしてしまうのは同梱のディスプレイベースです。
一般機ではベージュで成形されて「惑星ジャクーの砂漠」を感じさせていたディスプレイベースが本製品では白い成型色となっており、
「スターキラー基地の雪原」をイメージさせるものになっています。
この「成型色で見立てる」というのもプラモデルのおもろいところですね。白は雪、ベージュは砂漠。形は同じでも、お前の目には見えるだろう?という。
たんに戦闘機だけではこうはいきませんが、ベースの色だけで情景が浮かぶ、というのはとてもいいですよね。
少しでも「プラモの周りに広がる風景」というのが想像できると、モノの魅力というのがグッと増します。台座マシマシカラメアブラという感じでやりましょう。
組み立てはまったく問題なし。グイグイ組んで部分塗装でいいかなーと思ったんですが、キットにはまったく同じデザインのシールと水転写デカールが入っています。
そういえばデカールで仕上げたことないな……と思ってコクピット周りから始めたんですが、水用意してカッターとピンセット用意して……デカール、細かすぎませんか!
あっちを貼ればこっちが流れて……というのに倦んできたので、シールに切り替えたところ、このシールがまたすごい。
デカールと違って、ニスの余白がない(塗り足しのあるデータにカットラインが入っているからモールドの大きさとシールの大きさがまったく同じ!)のです。
しかもテトロン系なので発色良く密着性も高い。ディテールに追従してグイグイ伸びてくれます。薄いし。
流石にインテークリップの曲面にはみっちりと追従させられませんが、1m離れればわからないです。
とはいえ、部分塗装派の人もシールを併用するのは良いんじゃないでしょうか。クリアーでコートすれば浮き上がりもほとんどないですよ。
ということで、フォースの覚醒見た人は買って組んでみましょう。大きなカタルシスはないタイプのプラモですが、寄木細工みたいでおもろいすよ。
■バンダイのミレニアム・ファルコンの話はこちらをどうぞ
■プラモ作りたいけど工具どうすればいいの、という人にはこちらをどうぞ
by kala-pattar
| 2016-10-10 13:09
| プラモデル