レイナのヘソに君はマクロの宇宙を見る。WELCOME TO WALKÜRE WORLD.
2016年 11月 27日

ようやっと発売されました、フィギュアライズバスト マクロスデルタ レイナ・プラウラーです。
バンダイホビー事業部の執念とも言える「フィギュアをガンプラの文法でプラモデルに仕立てる」というこのシリーズも
ラインナップが充実するにつれ極めて洗練された分割と安定した(この少ないパーツ数にしては限界と言える)造形が楽しめるようになってきました。
なにより低価格なのが脅威です。戦争は数だよ兄貴。

▲ワルキューレのなかでは露出度が一番低いレイナですが、鎖骨から胸にかけてのラインなどはしっかりと「女の子フィギュア」として肌色パーツが主張しています。

▲このヘソと腹斜筋の凹凸が「鍛えたアイドル」としてのアイコニックなパーツだと思いませんか。

▲顔面は眉毛睫毛も成型色。側面の黒い出っ張りはヘッドフォンを固定するためのダボです。有機物と無機物を結びつけるモノリス。プラモデルという都合でえぐられた少女の頬。

▲例によって眼の一体成型とランナーのラビリンスぶりにはうっとりします。クリアーブルーがその深度によって濃淡を描き出しているのがわかりますでしょうか。

▲髪の毛の分割はそこまで派手ではないように見えますが、組んでみればわかります。異常です。斜め後方から抉り上げるように後頭部にハマる瞬間をアナタも味わいましょう。

▲フードのフチに来るフリル状のパーツも執拗な曲線で分割され、フードにカチリとハマります。接着剤はもちろん要りません。誰に脅されて作っているんでしょうか。おそらく「プラモの神」ですね。

▲「プラスチックで出来た手」というのがすでに楽しいのに、指先のデバイス(劇中でなんか映像がビーって出てきてたアレ)もしっかり彫刻されています。

▲フードもワンパーツでは再現できない内外の曲面を絶妙な角度のダボが設定されたふたつのパーツを合わせることで作り上げられます。

▲せっかくですから顔を取り付ける前にフードの景色をみなさんにも見ていただきましょう。なぜプラスチックなのか、しばし考え込みましょう。

▲こんな彫像をプラスチックで作らなければいけない理由、それは僕らがプラモデルが好きだからです。「プラモデルじゃないと嫌だ」というワガママが、これを実現せしめている。

▲シールを貼るのはどうも許せん、というところは貼っていませんが、大相撲を見ながらパチパチと組み立てていると、そこにはレイナ・プラウラーがいました。

▲ワルキューレが全員揃いましたので集合写真です。このプラモが飾ってあれば、俺がヴァールと化すこともないでしょう。"ワクチン・プラモ"です。あなたも並べましょう。
ところでミラージュさんはプラモにならないのでしょうか。
パイロットスーツのむちむちオネイサンをプラモデルで組むことは許されないのでしょうか。
「そんなに欲しけりゃ自分でスクラッチしろよ」というのは反論になりません。
僕はプラモがほしいのです。金型という工学的な都合でコナゴナにされた、女の子が欲しいのです。
惑星アル・シャハルからは以上です。
by kala-pattar
| 2016-11-27 17:48
| →SPRUE CRAZY