ロボットプラモに放たれたカウンターパンチ、チェルノ・アルファが教えてくれる「新しいメカデザインの妙味」
2016年 12月 28日
映画『パシフィック・リム』の公開から早幾年、俺はついにチェルノ・アルファのプラモデルを手にした。
チェルノ・アルファですよ。ジプシー・デンジャーじゃねえんだぞ!と叫びながら、今日はカイジューをやっつけるのだ。
映画公開当時、チェルノたんかわいい!と応援上映で叫んでいた老若男女の皆様、見ていますか。
あなたが愛した、チェルノ・アルファを、あなたの手で組み立てることができる時が来たのです。
海外の、アクション映画の、ロボットの、日本のメーカーが作ったプラモデル。こんなもん、10年に一度あるかないかのお年玉です。
▲プラモデルってめんどくさそう、と思うことなかれ。パーツは極めて大ぶりで、ガチョンガチョン組めます。
▲もとのデザインがいいから、ディテールがぎっちり入っていて、いきなり密度感が100万点に到達しちゃいます。
▲映画ではよく見えなかったディテールだって、眺め放題。墨入れしたら、それだけでギチギチにかっこよくなっちゃいそうです。
▲原子炉のような頭部だって
▲そこを走る配管だって
▲足の裏だって、あなたの手の中に。
▲切ってパーツをはめるだけで、チェルノ・アルファがあなたの家に。
▲ほんとうに単純なパーツ構成なのに、一つ一つがこってりした味なので……
▲まるでいきなりプラモデルを作るのがうまくなったような感覚に囚われます。とにかく、体感速度が異常なんです。
▲あらかじめ配線と組み立てがされた電飾ユニットがあり
▲外装をどんどんハメて
▲左右からバチンと頭部装甲をはめれば、もうチェルノ・アルファはあなたのために戦ってくれる。
▲チェルノが立った。
▲テレビを見ながら組んだって、ここまでたった1時間。
▲ストップ・ザ・クロック。スイッチを入れたら、そこは環太平洋。なんてかっこいいんだろう。
僕らはバンダイのロボットプラモを組んで育ってきました。
その他のメーカーだって、ロボットプラモのお手本はガンプラだったはずです。
でも、このチェルノ・アルファは、そもそもデザインがガンダムの文脈とはちょっと違う。
胴体と頭が一体で、肩アーマーもないし、バックパックもライフルもない。
でも、シルエットとディテールだけでこんなに充実感のあるロボットがこの世にはあって、みんなはそれを応援した。
だから、そのデザインの妙を本当に楽しみたければ、プラモデルを組むのが一番だと思うのです。
ロボットプラモなのに、今までのどんなロボットプラモにも似ていない、不思議な不思議な感覚がそこにはあります。
みんなの好きなスライド金型もなければ、成型色だってたったの2色(クリアーパーツがあるけどね)。
そこにあるのは「技術」じゃなくて、新しいデザインと、新しい組み味です。
ここまでかっこよくて、ここまで遊べて、ここまで気軽なプラモデルが作れるんだとしたら、未来は明るい。
このあと、真打ちのジプシー・デンジャーも発売されます。
パシフィック・リムのファンはもちろん、なんだか最近のキャラクタープラモに疲れてしまったあなたに
「圧倒的なスピードで、圧倒的に見たことのないものが組み上がる快感」と「光る歓び」を感じてもらいたいです。
組んだあとも残った余力は、「これからどんなふうに塗って、どんなふうにバトルダメージを加えるか」と、すっげえワクワクさせてくれます。
……というわけで、PLAMAX チェルノ・アルファ、激オススメです。
遅めのクリスマスプレゼントに、早めのお年玉に、いますぐ手にして、"デザイン"と"プロダクト"の幸せな出会いに感動してください。
ぜひ。
by kala-pattar
| 2016-12-28 00:54
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