ロシアより愛をこめて。超巨大なスター・デストロイヤーのプラモで年忘れ。
2016年 12月 31日
▲箱が、デカい。
今年の1月、ロシアのプラモデルメーカー、ズベズダ(ロシア語で「星」という意味)が
突如としてスターデストロイヤーのプラモデル化を発表しました。超びっくりしたよね……。
スケールは1/2700(全長約60cm)という史上最大のプラモデルとなることからマニアの間では話題騒然、
しかしどこまで本気でやってくれるのか、ちゃんと組めるのか、ディテールはボケボケじゃないだろうかと心配されていました。
版権の問題で日本には正規の輸入代理店経由で入ってこないことはわかっていたので、
いわゆる海外通販で仕入れてみました。たったの165ドル(送料込み)。ウクライナからはるばるやってきたパッケージは12月30日に届きました。
あまりに最高なので、もう説明はいらないでしょう。ランナーの写真を見て、とにかく感じてください。フォースを。
▲SWオタクならこのディテールだけで卒倒するでしょう。ありがとうズベズダ……。
▲ディテールは極めて繊細。表面のパネルもプロップの如くパネルラインとプラ板貼ったような出っ張りが入り乱れていて美しいことこの上なし。
▲巨大なパーツにぎっちりディテール入ってるのやっばいんすよ……。
▲成形精度は極めて高く、何も考えずにガンガン切って貼れます。巨大なパーツも歪みなしにガチンガチン貼れる。昔のズベズダのイメージなんて、面影もありません。
▲リアのエンジンまわりは一発成形。ここのディテールを眺めているだけで、ビールがバンバン進みます。どうしてくれよう……。
▲シールド発生機のフォルムをご覧ください。夢か?これは夢なのか?
▲もともとがプラスチックのパーツを切った貼ったして作ったようなメカなので、成形的に無理なところはほとんどなく、シンプルな設計です。
▲バンダイならスライド金型かもなぁ、という側面のディテールも一枚ずつシコシコ貼る仕様。っていうか、ほとんど板貼ってるだけで完成します。
▲マニアに言わせると実物のこのへんは左右非対称らしいんですが、まあたまたまそういう事になっちゃったんだろうし、これだけ出来てりゃ嬉しいじゃないすか。
▲ロシア語の説明書に感動するわけです。プラモ界のグラスノスチであり、スター・ウォーズにおけるペレストロイカがここにある。
考えてみりゃ、SWという映画のビジュアルを決定づけたのはやっぱりこのスター・デストロイヤーの存在感によるところがデカいわけです。
黄色い字幕がだ~っと画面の奥に流れていったと思ったら、頭上をクソ馬鹿でかい宇宙船がゴゴゴゴゴーっと飛んで行く、あのビジュアルで
全人類が「まじかよ」となってしまったので、未だにSWが続いているんですよ。
SWとはすなわち、この巨大なスター・デストロイヤーに感謝するための映画なんだよな〜(ローグワンもな!)。
これがプラモデルで、しかも手のひらサイズじゃなくて全長60cmとなるとですね、
その存在感がヤバイわけです。スマホのカメラでいろんなアングルから覗くと、ジョージ・ルーカスになった錯覚に陥る。
とにかくこればっかりはその大きさとディテールを手元において、「見る」ということでしか体験できない。
大きいからパースのつき方もすごいわけですよ……。すごいしか言ってないけど、とにかくすごいのだ。
▲見てくださいよ。ホンモノみたいじゃないすか……。これだけで「生きててよかった……」っていう気持ちが胸いっぱいなのです。
ヤフオクなどですごい値段ついたやつが出品されてますが、
頑張ってググれば海外の良心的な模型店から直接買いつけることができます(送料無料のところもちゃんとあります)。
ちょっとおっかないかもしれませんが、しかしその一歩を踏み出さないと、われわれ日本人はこれを手にすることができない。
絶対に買って後悔しない、めちゃくちゃ最高のプラモデルですので、SWファンはみんな買いましょう。
いい時代だ……。
by kala-pattar
| 2016-12-31 19:53
| →SPRUE CRAZY