アニマルガールたちは恒星間航行の夢を見るか。V2ロケットのプラモデルで考える人類の進化史
2017年 02月 26日
人類は歩いて、群れて、道具を使い、火をおこし、投擲することで敵を倒し、ここまで進化してきた。
このブログを読んでいる賢いフレンズなら、こうした人類の進化の歴史に最近興味深々なのではないだろうか。
史上初めて宇宙に行った人はガガーリン。それは誰でも知っている。
では、人間が初めて宇宙空間に放り投げたものが何か、あなたはご存知だろうか。
今日紹介するのは、香港の模型メーカー、TAKOM社のV-2 Rocket Meillerwagen Hanomag SS100だ。
後に人類を月面へと送り込むことになるドイツの若き科学者、フォン・ブラウンが開発したこの物体はV2(報復兵器2号)として知られている。
もとの名を"A4"と呼ばれたこのロケットは人類史上初めて宇宙まで飛んでいった物体である。
道具を作り、炎を制御し、投擲の力学を考え尽くした結果、人はより高く、より遠くへ飛ぶ技術を獲得したのである。
実物がほしいから、そのかわりにミニチュアを手に入れる? V2ロケットなんて物騒なもの、もらっても困ります。
実物を学びたいから? 本読んだほうが、早いです。
そんなことを延々考えるわけです。説明書通りにパーツを貼っていくだけなので、なにも考えることがない。
だから、「なぜ俺はこれを組んでいるんだろう」と。
俺はV2の図面通りの何かが欲しいのではなくて、V2をプラスチックパーツに分解したどこかの誰かと対話したいんでしょうね。
そこにおもてなしとか、真心とか、驚くべきアイディアとか、ニヤニヤするこだわりが見えたりしたら、もうけもんです。
ただ実物のカタチを正確に縮小して分解して、実物どおりに復元することを強いるプラモデルというのは結構きつい。
缶スプレーとエアブラシを駆使してやっていきましょう。
by kala-pattar
| 2017-02-26 20:30
| →SPRUE CRAZY