プラモデル界のペレストロイカ。ディズニーキャラが切り拓く飛行機プラモの新たな地平の話。
2017年 05月 18日

突然ですが、みなさんは映画『プレーンズ』を観たことがありますか?
ない人はAmazonプライムで400円から見られますからいますぐ観ましょう。号泣です。
飛行機が実機よりも実機らしく、キャラクターよりもキャラクターらしく、マニアックでありながら自然な描写で本当に最高の映画です。
私はドバイに向かって飛ぶエミレーツ航空の機内でこれを観て、ひとりでわんわん泣きました。
こんな傑作ディズニー映画ですけど、「顔の付いた飛行機たちのプラモデル」なんて発売されないだろうと思ってたんですね。
しかし、まさかまさかのロシアはズベズダというプラモデルメーカーから発売されたんですよ。プレーンズのキャラクターたちのプラモが。
2013年というともういまから4年前ですが、日本には正規輸入されなかった(おそらく版権の問題でしょう)のです。悲しい。
で、こないだ縁あってテラダモケイさんにお邪魔しまして(その話は後日ちゃんと書きます)、その帰りに下北沢のサニーに寄ったんです。
そしたらこのプレーンズのプラモデルが売られておりまして、DUSTYとROCHELLEを衝動買い。嬉しくて嬉しくて、小躍りしました。


















ハコに「MY FIRST MODEL KIT」と書いてあるとおり、飛行機モデルでありながら簡単に組み立てることができ、
接着剤不要&シールによるマーキングというガンプラライクな製品仕様がロシアの模型メーカーから出てきてしまうという驚き。
しかも「海外メーカーのモデルだから」という偏見を吹き飛ばすような精度とパッケージの洒脱さには本当に脱帽してしまいます。
世の中の飛行機モデルに、こんなにユーザビリティに溢れていて、可愛くて親しみやすいキット仕様があっただろうか?(反語)
ということで、じつは飛行機モデルってまだまだやれることあるんじゃないかと本気で思いました。
シールを貼るかどうか、とか、塗装するかどうか、についてオレにはまだ選択肢が残されていますから、あとでどうにかするとして。
それでもやっぱり、組み立てているときにプラスチックがいくつかの色に分かれていると、とっても嬉しい。
コクピットを作らなくても、いきなりドーンと飛行機のカタチになって、窓は顔になっているからソリッドカラーでOKで、
しかし細部のモールドは飛行機として説得力のあるものになっている……。
ディズニーのアレンジが最高に良かった、というのもありますが、これをプラモデルにしたらとても楽しくて親しみやすいだろう、と考えた
ズベズダのスタッフにはスタンディングオベーションを惜しまないというのが正直なところでございます。
ちょっと入手は大変ですが、みなさんも見つけたら絶対に買ってください。めちゃくちゃに気持ちのよい、飛行機模型の概念を打ち破る"何か"ですから。
あと『プレーンズ』は本当にめちゃくちゃいい映画なので絶対に観てください。ホントに。ぜひ。
by kala-pattar
| 2017-05-18 00:24
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