宝物とB級グルメでベタに辿る台北・前編【士林/故宮】

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何はともあれ、台北に行きたいのだった。
故宮博物院で宝物を見て、美味いんだかまずいんだかよくわからないけど日本では確実に食えないメシを食って、
湿気と気温にやられながら歩き、吹き出た汗を台灣啤酒で補う必要があったのだった。





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▲驟雨というレベルではなく、歴史的な大雨で台北はバケツの中のような天候であった。


松山機場に向かったダイナスティは何度もゴーアラウンドを繰り返し、桃園機場にもトライし、乗客の嘔吐する声が響き、機内は吐瀉物の匂いで充満していた。
高雄へダイバードして天候回復を待ち、そのまま再度のフライトを経て松山に着いたとき、羽田を発ってから9時間弱が経過していた。
疲労のあまり、その日は士林で酒を飲んで寝るのが精一杯であった。ベタだからこそ許される暴挙である。


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▲士林市場地下美食區のごった煮加減は相変わらずで、日本にもこういう安全性皆無なヤバイ屋台街があればいいと強く思う。


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▲日本語でオーダーできちゃうのもまた、ありがたみがなくて良い。


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▲日本では絶対に食わない小籠包が、なぜか食いたくなる。旅行は意識の変容を促す。


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▲カニを巨大なカメラでガシガシ撮影していても、何も言われないのだ。


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▲大量の食材が踊る。


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▲雨は止むことなく、ひたすらに降り続ける。


翌日の故宮博物院はやはり圧巻で、何時間あっても満足できないほどの収蔵品には新鮮な驚きがあった。
見て考えることはとても大事だし、なによりもそれがなぜ作られ、どうしてここにあるのかということを考えることは仕事に直結する。


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▲筆という発明がなかった頃、人々は棒で字を彫っていた。これらの文字が現在の我々が使う「漢字」と一対一で対応していることに驚嘆する。


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▲白菜は前見たときよりも大きくなっていた。オレが縮んだのかもしれない。


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▲しばらくすると、白菜には強烈な待機列が出来ていた。タイミングが肝要だ。


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▲中国の人々はひたすらに字がうまく、字がうまいということが歴史に残る。すごい。字というのはやはり宇宙である。


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▲かと思えば紀元前からクロスボウで人を殺戮していたりもする。強烈だ。


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▲字がうまいということが歴史に(略


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▲顔を近づければ近づけるほど湧き出すような文様があり


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▲ローガン(古代中国にもウルヴァリン的なものがあったのだろう)


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▲玉(ぎょく)に力があり、力とは権力であった。そして字が(略


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▲字がヤバすぎて日ペンにカネを払いたくなってくる。


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▲透き通ったジジイが座っていて


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▲骸骨はかわいい。


後編もどうぞ



by kala-pattar | 2017-06-07 00:12 | 行ってきた