プラモで作るドラえもんの内部構造に、ジョナサン・アイブは涙した。
2017年 11月 15日

みなさんはガンプラの内部フレームを組んでいて「めんどくせえなぁ」と思ったことはありませんか。
俺はある。
だって、このガンダムかっこえー!って言って買ってきて、ホントかウソかわからないフレームをずーっと組んでると
「俺、何がしたかったんだっけ……」ってなったり。いや、構造すっげーな!と驚くことはあっても、毎度毎度だと疲れてしまいますよね。
しかし、「内部構造がおもしれーんスよ!」というコンセプトをババーンと前に押し出したプラモデルがあって
しかもそのモチーフがドラえもんだとしたら……。なんでドラえもんなの……。
今回のプラモデルはフィギュアライズメカニクス ドラえもん 色分け済みプラモデルです。
対話してみましょう。それを作った人と。ランナーという言葉を通して、セッション開始であります。













ガンダムの中身とかドラえもんの中身を図解されると「うおー!」となってしまうあの心の動きはまさにターヘル・アナトミア的機微であり、
知的好奇心と「嘘つけバカ〜」みたいなかわいい大人の心の葛藤をもてあそび、我々は大人になっていくのです。ホントか?
しかしプラモデルは本質的にモナカのような皮を合わせてカタチを作っていく遊びですから、こうして内部メカは見えなくなってしまう。
このジレンマに、ひとつのソリューションが用意されています。










人類はなんてわがままで贅沢な生き物なのでしょうか。
しかし、ここにそれをすべて許してくれるプラモデルがある。
可動しなくてもいいんです。複雑な金型を使わなくたっていい。
僕らが観たいのは、内部構造と外側のカタチで、それ以上でもそれ以下でもなかったのかもしれません。
こんなに手数少なく、ハードなメカとソフトなボディの両面を形作り、そのマリアージュを楽しめるようにしようという設計は秀逸で、
今後発売されるであろうアレやコレやへのヒントが楽しいのはもちろん、単なるドラえもんの立体物としても抜群に「良い」という感じです。
内部メカはとにかく恐ろしく立体的な彫刻で塗装欲がむくむくと湧いてきますので、
みなさんも買ってきて「え、ドラえもんってこんなにエグい中身なの……」とかブツブツ言いながら組んで、
ソリッドカラーのボディをかぶせるか、クリアーカラーのボディをかぶせるか、3時間くらい悩みましょう。
次回はこのドラえもんと組み合わせることが想定されたさらにヤバいプラモデルを紹介いたします。乞うご期待。
by kala-pattar
| 2017-11-15 00:15
| →SPRUE CRAZY