エベレスト街道を歩くための超快適ギア、ガチで使って分かった厳選10アイテムを教えます。

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私です。いい加減プラモデルの記事を書きたいので、今回のエベレスト街道トレッキングでいちばん書きたかった記事を書きます。
みなさんは本末転倒になっていませんか?

さて、エベレスト街道トレッキングに必要な持ち物ですが、「エベレスト街道 持ち物 やり方」とかで無限に検索できるのでググって頑張りましょう。
しかし、それではこのブログが終了してしまうのでググっても出てこないけど絶対に持っていったほうがいいアイテムを教えます。
エベレストトレッキングしないアウトドアグッズマンも必読ですよ……。



【1】PeakDesign キャプチャープロカメラクリップ
折角のトレッキング、一眼レフを持っていってキレイな写真を撮りたいじゃないですか。
しかしカメラは重くてデカい。首から下げると3秒でカメラを捨てたくなるのでバックパックにしまいたい。
バックパックにしまうとカメラを出すのにいちいち止まってバックパックを降ろさなければいけない。
人はなぜこの世に生まれてきてしまったのだろうか。生老病死の四苦についで、一眼レフとトレッキングは五苦に数えられるべき悩み。
これを解決するためゴータマシッダールタが菩提樹の下で考え抜いて作った仏具こそがPeakDesignのキャプチャープロカメラクリップなのです。


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▲人類を救済しすぎて傷まみれになりましたが最高に使えるのでいますぐに買いましょう


こちらは人間が装備するカバンやベルトなどにカメラをスチャーンとスマートに装着してしまう最高のアダプタ。
三脚穴に差し込むのはアルカスイス規格のクイックシューで、前後に出っ張りをネジ止めするとマンフロット規格になるという極楽浄土。
土台はベルトに挟んでネジ止めすることで強力無比に固定され、鬼のような重さのレンズでも腰とか肩で重量を受け止められるようになります。


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▲公式画像。使い方が一撃で分かる写真を自分で撮る気がないことをわかってほしい。


これはエベレスト街道とか関係なくさっさと買えばよかったと思うので完全にみなさんも遠征とか取材のときに使ったほうがいいです。ヤバイ。
今回はNikon D500とSIGMAの18-35mm/F1.8(神、いわゆるゴッド)、TAMRONの16-300mm/F3.5-6.3(描写が眠く色転びすごい)という布陣で行ったのですが、
いつでも腰からスチャッとカメラを外して撮ったらまたスチャッとハメるだけ。楽勝です。
もしこれがなかったらブログの写真が全部iPhoneになるところであった。南無。
あと多少下位モデルとか中華製アレモデルとかもあるのでそれを買っても良い。下のリンクから探してちょ。


【2】地図
地図無しで山登りとかヤバすぎるんですが、まあトレッキングだし大丈夫だろみたいなノリの外人多すぎ。
日本でエベレストベースキャンプ周辺の地図を買うのは至難の業ですが、カトマンズ行くとそこら中の本屋で380Rsくらいで売ってますので買いましょう。
1/50000図なのでつづら折れとかが表現できないとか小さい集落の曲がり角とかがまったくわからないという難点がありますが、
そもそもトレイル全体が40kmオーバーとかなので縮尺が大きいのを何枚も持っていくわけにいかないし、この辺が限界なのでしょう。

エベレスト街道は基本的に一本道で超クリティカルなところには道標があるので死に至る迷いは発生しないと思いますが、
全体の距離感、上り下り、山座同定、大雑把な方向性などを確かめるのに猛烈に役に立つので、カトマンズに行ったらまず地図を買え!
そして分岐などで本当に困ったときはそこら辺のガイドとか地元民に道が合ってるのかどうか確かめるようにしましょう。
ちゃんと地図を読む教育を受けていないガイジンは地図を見ると逆に混乱してすごい嘘言ったりするので山ヤ以外にはあんまり見せないほうがいいです。


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▲耐水性はありそうですが、ユポとかのいい紙じゃないので最高に破れて緊張感が凄いです。


【3】ナルゲンの1リッターボトル
飲料水は歩きながらごくごく飲めるハイドレーションシステム(プラティパス製)を装備してカトマンズまで行ったんですが、
冷静に考えると氷点下を歩いたらチューブの中の水が凍結するし、実際冬の木曽駒ケ岳で凍結して爆笑したし、
夜寒くて湯たんぽにしたいなぁと思ってもプラティパスの狭い口から熱湯入れたら片岡鶴太郎のおでんみたいになるなと思いました。

ということで急遽プラティパスは装備から外してホテルに預けることにし、街のアウトドア屋さん(9兆軒くらいあって品揃えがマッハ)を物色。
リーガルかイリーガルな何かかは知りませんが、安定と信頼のナルゲン製ボトルがわずか350Rs(日本円で400円以下)で売られているじゃありませんか。
シュリンクパックまでされているので新品であることは間違い無し。持った感じも耐熱も樹脂の加工もしっかりしているので、これを買いました。

ハードなボトルはパッキングのときにうざいんですが、山岳部で背負わされる4リッターのポリタンとかより100倍マシ。
んで、ネットではアルミ製とか保温水筒とか言ってる人も多数いますが、
アルミは熱伝導率高すぎて湯たんぽにしたときに熱すぎ&即冷めるので却下。保温水筒は湯たんぽとしては雑魚でしかないので却下。
とにかく晩飯後にナルゲンに熱湯入れて抱いて寝て、朝起きたらまだほんのり温かい。
で、ロッジを出発する前に歯を磨いてから50ccくらいの水でペッとうがいして、残りを行動中に飲む。これ最強。


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▲色もたくさんあるから好きなのを選ぼう。


【4】トレッキングポール
いわゆる杖な。
エベレスト街道は登りと見せかけて下り、下りと見せかけて登りがめっちゃ多く、なんやかんやで最後までミックスです。
で、ダブルストックだと腕とか胸の筋肉で身体を持ち上げたり下りのショックに耐えたりできるので、脚への負担がめっちゃ減ります。
ついでに10日ポール振り回してるとさすがに上半身もパキパキに鍛えられます。便利。

しかし、飛行機にトレッキングポールを乗せるのは超めんどくさい。長いと断られたり、無理やり乗せて曲がったり、ロクなことありません。
ということで自宅で最後の最後にバックパックから引き抜いてカトマンズに向かったんですが、
件のアウトドア屋さんではトレッキングポールがなんと2本で900Rs。1000円しないの?しかもLEKIのMAKALUって書いてあるよ?(ホンモノは1本数千円する)
ということでこちらを購入して持っていったんですが、あってよかった。最高。杖なしでは歩けない。人間は考える杖だよ。

ハンドルのてっぺんに方位磁石が付いてて最高!と思いましたがトレッキングポールを回すと北も回るマッシブな仕様だったので、
方位の感覚が太陽とか周りの景色とかで判断できない人はコンパス持っていこうな。俺は持っていかなかったけど。


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▲上記3点はカトマンズのタメル地区あたりで買えます。マジで地球でいちばん登山用品店多い。行くだけでも楽しいよ〜。


【5】CW-X スポーツタイツ ジェネレーターモデル (ロング丈) 保温 吸汗速乾 UVカット
コンプレッションタイツの王様、CW-Xのジェネレーターモデルに保温機能がついてるやつが出ているだと!?
ということでこれは高いけど日本でホンモノを買いました(股間モッコリが嫌だったのでカトマンズで薄手の短パンも買ったよ)。
ぶっちゃけ猛烈に性能高く、ジョギングやトレッキングポールの効果もあるだろうけど膝を傷めずに100km以上完走できたし
なんならオーバーパンツを履いたのは5000m超えてからだったので、とにかく温かい。
寝るときに脱いで朝キンキンに冷えたコンプレッションタイツを履くのは苦行ですが、膝が痛いよりマシ。はい、これも買いです。


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▲膝、モモ、腰、ケツが痛くならない。履くだけで。しかも暖かい。買わない理由がない。


【6】Millet ウォーム ストレッチ トレック グローブ
これもホンモノです。
山における手袋はマジで重要で、手は本当に冷えやすく、動かなくなるとそのまま生死に直結する部位であります。
で、ヒマラヤ怖いのでマイナス20℃対応とかのモッコモコのブラックダイヤモンドのすごいやつも持っていったんですけど、
日本での経験上昼間はどう考えてもじゃぶじゃぶ手汗かくし、カメラとか操作できないし、薄手の手袋もやっぱり必要なんですよね。
で、石井スポーツでああでもないこうでもないと悩んで買ったのがMilletのウォーム ストレッチ トレック グローブ。
薄いくせにちゃんと暖かく、0℃くらいまでならこれできちんと対応できる。
しかも指先の素材はスマホ操作できるアレで、見た目もよろしい。手袋は良いやつ買うと本当に良いので、ケチらないほうがいいよ。


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▲これは日本のちょっとした寒い山とかにも使えるし冬のジョギングとかにも最高。スマホ使えるのも優勝。


【7】ココナッツビスケット
エベレスト街道のあらゆるところで安価に買える最強の回復アイテムがこれ。
100〜150Rsで20枚ほど入っている。ハイカロリー。香ばしくて甘くて美味い。地球でいちばん美味い気がする。
基本的に晩飯が異常な量で朝飯は異常に甘いみたいな感じなので、行動中のシャリバテ(ハンガーノック)防止のために、立ち止まったらポリポリこれを喰うだけ。
昼飯を欲したのは5000mを超えたロブチェで「うぉ……ラーメン食いたい……」となったときで、さすがにインスタントラーメンをロッジで頼んだけど
それ以外はすべてココナッツビスケットを行動食にしてれば万事解決でした。
コスパが最強だし日本から菓子持っていくのだるいし重いしそもそも低地の袋は気圧の関係でパンパンになるから現地でココナッツビスケットを買うのだ。

あと安いから宿の親父に「ココナッツビスケットくれ」っていうと「それはよくない。こっちの方がいい」とか言って
外国産のなんかすげえ高い菓子を勧められるが、「俺はコレが好きなの!!!」とか子供みたいに駄々こねて買ってました。


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▲これ本当に最高にうまくてどこでも売ってて無限に食べられる。これと水があれば日中いくらでも歩けますね。


【8】ダイアモックス(ゾラマイド)
高山病に効く薬として知られるダイアモックス(その成分とか効果とかについて真面目に書くと異なる宗派の人と喧嘩になるので書きません。ググりましょう)。
副作用として手足がビリビリしたり夜中めちゃくちゃトイレに行く回数が増えたりしますが、俺の場合はバッチリ効いていたように思います。
現在ではダイアモックスのジェネリックとしてゾラマイドという薬が出回っているので、
カトマンズのドラッグストアに行って「ダイアモックスください」って言うと「ジェネリックでも良い?」と訊かれますのでワンシート貰いましょう。
150Rsと破格ですので、お守りとして持っていて絶対に損はありません。


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▲一回半錠、12時間おきに飲んどけば急性高山病の症状を抑え込んでくれますが、常用すんなとかいろいろ言う人がいるのでよく調べてから飲め。


【9】エージーデオ24 メンズオフィスデオシート クールシトラスの香り
どう考えてもおよそ2週間かかるエベレストトレッキング。オンシーズンは知りませんが、12月は寒くて風呂とかシャワーを浴びる気になりません
つか、そもそも水道凍ってたりヒーターに火を入れてなかったりするしカネかかるしそもそも俺風呂嫌いだし。

で、一応エチケットとして出発前にセブンイレブンで「エージーデオ24 メンズオフィスデオシート クールシトラスの香り」を買ったんですね。
こちらはセブン&アイグループと資生堂が共同開発したもので、まず一枚一枚が超大判。
30枚も入っててアルコールでビタビタなので重たいんですが、消臭効果と殺菌力が超すごい。というか消臭まじすごい。
これで朝股間を拭くと風呂に入ったのと同等の爽快感が得られます(めっちゃビリビリするけど)。

当然食事前のお手拭きとしても、足(これはウールの靴下履いてるとそんなに臭わない)拭きとしても最高に使えるので、絶対に持っていったほうが良いです。
兎にも角にも、これはAmazonで売ってないのでセブンイレブンに走れ!!!!!!
……ちなみに女子とかも風呂入ってないのでエベレスト街道は本当に最高(性癖)。


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▲12kg程度に抑えたいザックの中でこれはかなり重量比高かったですが、マジ持っていってよかった。ありがとう資生堂。


【10】ファイントラックのドライレイヤー
はい、もうこれは全人類が365枚ずつ持っていても良い最強の物体です。
UNIQLOの犬であるワタクシはヒートテックに全幅の信頼を置いているのですが、とにかく山では歩くと汗をかきますよね。
気温がイイカンジだとヒートテック1枚で汗かかないように歩いたりできるんですが、上着着てると確実にじっとりと汗をかきます。
んで、風が強いとこの汗が止まったときにドバーっと冷えて、最悪ゲームオーバーになります。

ファイントラックのドライレイヤーというのはヒートテックの下に着るだけで汗が光速で外側に蒸散されて、身体に戻ってこない。
んで、つねに肌サラッサラ。DA PUMPかというくらいサラッサラ。臭くならない。寒くならない。なにこれ。最高。
普段着としても、山用の超高機能肌着即席作成アイテムとしてもこれは無双なのでマジで買いましょう。
ちょっと値段しますが、これ持ってれば基本ヒートテックで5000mだろうがなんだろうが超サイヤ人です。ホントに。


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▲これは完全優勝アイテムで、ただでさえ最強のヒートテックがパーフェクトセルも真っ青の無敵超人になります。


最後に真面目な話をしておくと(ここまでも真面目なんだけど)、
まずバックパックと靴(無雪季ならゴアテックスインナーの軽いトレッキングシューズで結構)、そしてハードシェル(ゴアテックスのレインウェア)は必須です。
その上で上記に入らなかった持ち物リストをあえて作るとすれば、悩んで悩んで削りに削って、それでも持っていった装備が以下の通りとなります。

・寝袋(日本で言う3シーズンモデルでも可)
 ロッジの部屋がツインなら布団や毛布を倍がけにしてしのげますが、さすがに5000m付近はマジ寒い。あとナムチェの宿は毛布がペラペラ。
 寝間着とか持っていくのめんどくさかったので下はパンツ一丁、上はヒートテック(+フリース)で寝てました。湯たんぽがあれば勝てる。

・ダウンジャケット
 ウルトラライトダウンでも死にませんし、そもそも5000m超えるまで一度も出しませんでした。昼はあったかい。

・腕時計
 ネパールと東京の時差は3時間15分とめっちゃ中途半端なので、電波時計だとちゃんと合わせられませんが、
 基本太陽に合わせて行動するので別に時計とかそんなに重要ではない。

・下着
 ヒートテック1枚、ドライレイヤー1枚で勝てますが、風呂に入ったり着替えたりしないと死ぬ人は予備を持っていけば良いのではないでしょうか。

・フリース
 UNIQLOの長袖1枚あれば結構。フードがあるやつは邪魔なのでないほうが山では楽な気がする。

・ボールペン
 出入国のときに案外使うし、尖ったものは1個あると何かと便利なので肌身離さず持っておきましょう。小さいメモ帳もあるとええよ。

・靴下
 防臭繊維を織り込んだ4シーズン対応の暖かいやつ。これは日本の山道具屋に行っていちばん高いやつを買うと安定。2足あると鼻が曲がらない。

・ヘッドランプ
 万一の日没後の行動、ロッジ消灯後のトイレ、早朝アタックなどで必須。俺はKala Pattharから下降してくるときに落としました。わはは。

・ニットキャップ
 アタマの保温、耳の保温はマジ重要なのでコンビニのやつとかでもいいから買っといたほうが吉。

・爪切り
 2週間トレッキングしてると伸びる。あと爪が長かったり黒かったりすると気が滅入るので精神安定のために持っていった。必須です。

・ネックウォーマー
 マスク代わりにもなるし暖かいし寝るときすっぽり被るとアイマスク代わりになるし最高。

・サングラス
 目がー!目がー!!

・帰りの飛行機で着たいもの
 カトマンズのホテルにぶん投げてトレッキングに行き、帰りに拾いましょう。俺はホテルになくされかけて喧嘩して取り戻しました。
 最悪カトマンズでまるっとコーディネートしても鼻毛みたいな値段なので持っていかなくても大丈夫です。

これを信じるかどうかはアナタ次第ですが、まあこんくらいあれば死にませんので、やってみましょう。おもろいよ。
ということで、ヒマラヤからは以上です。ご清聴、ありがとうございました。






by kala-pattar | 2018-01-16 22:12 | 行ってきた | Comments(0)
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