私がやりたかったことを高城剛が軽々と実現してた話

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いやあもう、悔しいです。
高城剛という人は沢尻エリカと結婚した時点で最高に「分かってる」男だと思ってましたし、
そもそも高城剛って文章がめっちゃくちゃ平易かつアグレッシヴで、読んでいてものすごく楽しいし頭良くなった気になるんですよね。
流石広告マンですよ。すごい。




まず超巨大な紙の束が飛んできまして、これはもうどうしたことかと。
判型で言うとほとんどB4って感じで、これはもう見開きが27インチのiMacの画面くらいある。

大型タブレットの12インチ、ノートPCの15インチを凌駕する視覚的な体験を感じてほしいという趣旨でこの判型が選ばれていて、
さらに『50mm』というのは35mm判における標準レンズの焦点距離を表しております。
スマホのカメラのほとんどが換算28〜35mmの広角で、世の中の写真がほとんどこの画角になってしまったからこそ、
50mmレンズで撮った写真だけで構成された雑誌を提供したい……と彼は書いているんですね。

正直テーマはバラバラ。高城剛が行って写真撮っておもしれーなーと思ったことを徒然に書いているし
そもそも写真がずば抜けていいかというとそんなことはないし(テキストの質は高いと思います)、
あえてやったというマイページごとにフォントが変わる(これもウェブメディアとの対比だと解釈できます)構成も
オールドスクールな雑誌を作っていた身からすると「うーむ」という感じではあるのです。

ですが。

やっぱり写真が大きいということはとても素敵です。
これだけ画素数の多いカメラをみんなが持っているのに、そのスペックを活かしきった視覚体験はあまり多くありません。
巨大な画面は誰もが持っているわけではないので、大きい紙に印刷するというのはカネがかかるかもしれないけど、
こうしてひとりで撮影してひとりでテキスト書いて、一冊にまとまれば「なるほど」という納得感だけがドーンと前に出てきます。

このブログでも「ひとりで撮って、ひとりで書いて、好きな人が読んでくれればいいや」というコンセプトで
ひたすらに「せっかく撮ったので、大きく見てほしい」という一心でこのレイアウトに行き着いたわけですけれども
高城剛という人はそれを「紙でやりました」って具現化しちゃうから素敵だと思った次第です。

いやしかし、おもしろい。
情報は、中身だけじゃない。パッケージでもあります。みなさまも、ぜひ。






by kala-pattar | 2018-04-21 23:44 | Movie&Books