新しいゾイドで考える「プラモの組まれ方」の話
2018年 07月 01日

たいへん話題なので買いました。超人気ですね、ゾイドワイルド。
これはサソリ型のスコーピオというやつであります。本当はカブトムシとかクワガタムシのやつが欲しかったんですが、完全に出遅れました。
(個人的には昆虫とか節足動物とかがゼンマイで動くやつ超嬉しい。幼稚園児の頃は永久にダブルソーダで遊んでた……。)
さて、ゾイドというとなんか小さいときはランナーにパーツが付いていたような気がするんですが、
新しいやつはベトナムの工場で射出成形されたパーツをベトナムのスタッフが切り離して袋詰してくれています。
見た目はプラモみたいですが、そもそもZOIDは組み立て玩具であって、プラモじゃないと昔から言っていたはずです。
じゃあプラモってなんだ……ランナーに付いてたらプラモなのか、プラスチックならバラバラのパーツでもいいのか、
それとも……。



プラモって組むのめんどくさいし、プラモだと言うだけで「えっ、組むの?」「塗るの?」「工具いるの?」と思われてしまう側面が否めないのですが
これはプラモ的なプロダクトをプラモだと一切言わずに、バババッと楽しめるよう加工してあるわけですね。
コドモの嫌いな人参も、こうしてピューレにして冷製スープ状にすると嫌われませんよ的な。
だからこれも、設計して成形して組み立ててもらうところまでは根本的にプラモだし、技術的にどうこうあるわけじゃあないんだけども
人のアイディアによって違う体験をもたらしているというのが面白いなーと思いました。
もちろん人参をピューレにしたり冷製スープのベースを作ったりするのは大変なんですが、まあそれでもこうして
「プラスチックでできた組み立て玩具」というのが「プラモとはなにか」という定義の輪郭をモヤモヤとさせながら
あっちこっちに可能性を探査しに行くさまというのはおもしろく、今後もハンティング&観察を欠かしてはいかんなと思った次第。
ワイルド大陸からは以上です。
by kala-pattar
| 2018-07-01 19:32
| →SPRUE CRAZY