【16番】KATOのタキ43000を組んで荒城の月を思う

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貨物はいくらあってもいいので、いくらでも買うことになります。
HO(便宜上以下略)のタキ1000は流石に適価のものがほいほい見つからない空気なので(鉄道模型は時価なので、定価はあってないようなもんだし日々変動します)
再販となったタキ43000を4個仕入れました(鉄道模型は予約するととても安く手に入れられることが知られています)。

鉄道模型って買ってくれば走るもんだというイメージがあるかもしれませんが、どっこいそうでもありません。助けてくれ。



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▲ランナーが同梱されているんですね。


細いパーツや複雑に組み合わさるパーツは別途プラモデルのようにランナーにくっついた状態で用意されており、
これをユーザーが組み立てることでコストを抑え、さらには輸送時の破損等を防ぐ努力がなされておるわけです。


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▲ザク・フリッパーの大群です


これはコロ軸(軸受というベアリング的なもので支持された車軸)の先端にナットで蓋がされている様子を表現するためのパーツです。
これを車軸の先端に装着することで走行時に回転する様子が見られ、貨車の貨車らしい実感というものを高めてくれます。が、高速走行では見えない。


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▲鬼のように小さい。


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▲中央の穴を探り出し、この金属シャフト(車軸先端の段落ちしてるところ)に正確にぶっ刺す作業が発生します。


コキ43000は2軸の台車が2つ付いていまして、1両につきこの鬼パーツを8個取り付けることになります。
控えめに言って、老眼の人は発狂すると思います。
パーツ取り付けサービスをやっているお店がありますが、なるほど、カネで解決できるならこれはしてもらいたい。わかる。

とにかくこれを8個4両、計32個取り付けていると、サラリーマンの晩飯後はあっという間に過ぎ去り、寝る時間が到来します。
いつ走らせられるんだこれ。なんなんだ、鉄道模型。

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▲最初のランナーのパーツはタンク下のブレーキてこや空気溜めとなります。


プラモ作る人はわかると思いますが、ランナーを見るとゲートのもともとの細さもさることながら、パーツと接する部分の形状がほとんどくさび形で、
バンダイのタッチゲートのようなフィーリングの部分すらあります。
「いや、これプラモじゃないし」という言い方もできるますが、こういう精度と繊細さを持ち合わせたスナップフィットモデルが作れることの証左でもありますな。

バンダイもタミヤも超すごいけど、KATOのこの設計・成形精度は強烈なものがあります。
接着塗装は不可なれど、おそらくポリエチレンなど粘りのある素材を多めに配合したポリスチレンを使うことで、
金型内部での湯流れ(細いものは折れたりプラスチックが流れきらなかったりしやすい)や、彫刻のシャープさを担保しているようです。
しかも嵌合(ハメ合わせ)の固さもカッチリしていて、無理な応力によるパーツ歪みなども極力抑えられています。えらい。


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▲で、タキ連太郎になるわけです。


右下の銀のやつもタキ43000で、143645番のナンバーを持つこいつだけが世界で唯一、銀色です。
タンクを受けるパーツの差異は再現されてないですが、台車の違いは再現されてますね、みたいなことを言うと知ってる風になります。
ちなみに大体の鉄道模型は走ると最高になってしまい、こまかい差異とかは気にならなくなるところが卍だと言えるでしょう。
みなさまも駅でボーッとしていて銀のタンク車が現れたらラッキー!と思うと良いかと。


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▲はい、かっこいいですね。非常にかっこいい。


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▲とてもかっこいいけど、一つしか買えない(なんせ本物は一つしかないので、ナンバーまで印刷されてるでしょ)のが惜しい


ということで我が家にはタキ1000が5両、タキ43000が4両配備されたわけですが
本物は17両とか20両編成でゴロゴロ走っているのであと何個買ってくればええねん……となるわけです。
コキで水増しして楽しむのもいいんですが、こういうのは一度勢いがつくと恐ろしいもので。
根岸駅からは以上です。






by kala-pattar | 2018-08-10 22:52 | 鉄分