HOゲージの485系電車「はつかり」が500円で買えるぞ急げ!

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▲おまえ……また買ってきたのか……HOの電車を……。


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▲そんなに買って大丈夫なのかよ……。


と、ならないための事象が発生したので紹介します。
デカい電車の頭が得られるカプセルトイですので、実質HOゲージの鉄道の首だけがゴロゴロと入手可能です。


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▲サイズ感でございます(モデラーしかわからない比較対象物ですまぬ)


HOというのは1/87スケールを指す(イギリスにおける1/43.5スケールで軌間32mmの鉄道模型をOゲージと呼び、その半分だから「ハーフオー」とする)のですが
日本ではなんとなく1/80〜1/87くらいの鉄道模型(軌間はこだわりによって人それぞれですが、16.5mmとか12mmとかが好まれやすい)を指す言葉です。

Nゲージ(1/150〜1/160でレールの幅9mmの鉄道模型)のだいたい倍の縮尺なので、体積的にはNゲージの7倍〜8倍くらいあり、満足感がすごい。
しかし車両を本気で買おうとすると諭吉が刻一刻と旅立っていくことが知られているため、
常識的な社会人生活を営んでいる人は寝床を削ったりもやしを食べたりすることによって購入するしかありません。

で、海洋堂は気がついたんでしょうね。「頭だけなら買えるぞ」と。
なんだそれ。買うわ。


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▲こんな感じの物体がカプセルに入っていて(レールは半分に割れているので自分で組み立てる)ボコンと眼の前に出現します。


ロボットは顔が命と言ったのはカトキハジメですが、鉄道もまあだいたいは顔です。
オレはいまコンテナとかタンク貨車にぞっこんなので寝床を食べたりもやしを削ったりして電気機関車を買っているわけですが、
電車(いわゆる機関車に牽かれるのではなくて自分で走る列車)に手を出すともやしを寝床にするなどの限界を超えた活動が必要になるため
「HOで電車は買わない!」というマイルールに則って暮らしているわけですが、500円というのはHOの電車として実質無料と言えます。
顔があればまあいいだろ、という気持ち。わかる。


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▲しかも見てください。車軸一本しかないのに自立しているのです……なんでだ……。


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▲こういうふうにうまく棒を生やすことで、台車をぶった切っても成立するディスプレイにしている。これがなんかジワジワ来る。面白い。


なんというか、電車の頭をカプセルに入れよう、HOサイズにしようというところまではわかるけど、
台車をぶった切って道床に棒を刺して自立させてしまおうというのが奇天烈な発想でありまして、「頭とはなにか」という問いと戦った痕跡だと思うのです。
ふつう台車切らないだろ。でも見てるとだんだん笑えてきて、これより長いとカプセルに入らないし、これが正解だということに気づくはずです。


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▲ラインナップです。左から0系、101系、485系です。軌間揃えてあるので、新幹線だけ少し小さめにモデルアップされてます。


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▲そう、道床の後端と車両の断面が揃えてあるので壁に貼れる。電車が壁から生えてくる。どこでも万世橋の交通博物館だぜ。


できれば車両の後端部に磁石とか入れといてくれれば冷蔵庫でメモ貼ったりクルマのボンネットからシンカリオンが生えてきたりして面白いのですが、
そこはコストとかのオトナの事情があると思うので、よいこのおとなはドリルで穴開けてネオジムでもぶちこんでおきましょう。
オレは暇になったらやるぞ。きっと。


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▲いちばん奥のEF65は1/80のガチ鉄道模型。ほら、顔だけでだいたい面白いですね。鉄道模型は。


今回のアイテム(全5種)にVol.1と付いているのでおそらく続編があるのでしょうが、
鉄道模型というのはたいがいスペースをとるものなので、非鉄模オタクの人は頭だけいっぱい集めるもよし、
鉄模オタクの人にとっても専門外の鉄分を補うサプリメントとしての効用が期待されます。

……にしても、走らせて遊ぶのにこれくらいのディテールでガーッと粗雑に扱っていいやつもあっていいと思うんですよね。
結局走ったらディテールとかよくわからんし、大きくてずっしりしたものが走る!幸せ!という気持ちはもっとシェアしたい。
HOの民主化、なんとかならんもんかなーと無責任なことをいいつつ、今回はこのへんで失礼いたします。
みなさんもHOの事始めに「鉄道のアタマ」いかがっすか。




by kala-pattar | 2018-08-28 22:35 | 鉄分