HOゲージの485系電車「はつかり」が500円で買えるぞ急げ!
2018年 08月 28日


と、ならないための事象が発生したので紹介します。
デカい電車の頭が得られるカプセルトイですので、実質HOゲージの鉄道の首だけがゴロゴロと入手可能です。

HOというのは1/87スケールを指す(イギリスにおける1/43.5スケールで軌間32mmの鉄道模型をOゲージと呼び、その半分だから「ハーフオー」とする)のですが
日本ではなんとなく1/80〜1/87くらいの鉄道模型(軌間はこだわりによって人それぞれですが、16.5mmとか12mmとかが好まれやすい)を指す言葉です。
Nゲージ(1/150〜1/160でレールの幅9mmの鉄道模型)のだいたい倍の縮尺なので、体積的にはNゲージの7倍〜8倍くらいあり、満足感がすごい。
しかし車両を本気で買おうとすると諭吉が刻一刻と旅立っていくことが知られているため、
常識的な社会人生活を営んでいる人は寝床を削ったりもやしを食べたりすることによって購入するしかありません。
で、海洋堂は気がついたんでしょうね。「頭だけなら買えるぞ」と。
なんだそれ。買うわ。

ロボットは顔が命と言ったのはカトキハジメですが、鉄道もまあだいたいは顔です。
オレはいまコンテナとかタンク貨車にぞっこんなので寝床を食べたりもやしを削ったりして電気機関車を買っているわけですが、
電車(いわゆる機関車に牽かれるのではなくて自分で走る列車)に手を出すともやしを寝床にするなどの限界を超えた活動が必要になるため
「HOで電車は買わない!」というマイルールに則って暮らしているわけですが、500円というのはHOの電車として実質無料と言えます。
顔があればまあいいだろ、という気持ち。わかる。


なんというか、電車の頭をカプセルに入れよう、HOサイズにしようというところまではわかるけど、
台車をぶった切って道床に棒を刺して自立させてしまおうというのが奇天烈な発想でありまして、「頭とはなにか」という問いと戦った痕跡だと思うのです。
ふつう台車切らないだろ。でも見てるとだんだん笑えてきて、これより長いとカプセルに入らないし、これが正解だということに気づくはずです。


そこはコストとかのオトナの事情があると思うので、よいこのおとなはドリルで穴開けてネオジムでもぶちこんでおきましょう。
オレは暇になったらやるぞ。きっと。

鉄道模型というのはたいがいスペースをとるものなので、非鉄模オタクの人は頭だけいっぱい集めるもよし、
鉄模オタクの人にとっても専門外の鉄分を補うサプリメントとしての効用が期待されます。
……にしても、走らせて遊ぶのにこれくらいのディテールでガーッと粗雑に扱っていいやつもあっていいと思うんですよね。
結局走ったらディテールとかよくわからんし、大きくてずっしりしたものが走る!幸せ!という気持ちはもっとシェアしたい。
HOの民主化、なんとかならんもんかなーと無責任なことをいいつつ、今回はこのへんで失礼いたします。
みなさんもHOの事始めに「鉄道のアタマ」いかがっすか。
by kala-pattar
| 2018-08-28 22:35
| 鉄分