【パチ組みの月曜日】60年前の舶来キット、B-24リベレーターを貼る
2018年 12月 03日

その記事を見た海洋堂の宮脇センムとマシーネンの横山宏さんから「爆撃機のプラモが楽しいと思うならレベルのB-24を組むべし!」というお告げをもらいました。
死ぬほどプラモを集めているおじさんと、死ぬほどプラモがうまいおじさんによる勧告ですので、ヤフのオクにコンマ3秒で突撃した次第です。









なによりヤスリを掛けたらリベットを打った金型職人の仕事を冒涜することになるぜ……。
キングオブ生魚、プラモのプラモたる所以をそのまま踊り食いしようじゃないか。
貼って、満足して、次に行く。これがプロダクトとしてのプラモに対する、最高の敬意の払い方だと言い張るぜ……。
いや、塗りたくなったらあとから塗ればいいし、失敗したらヤフのオクなりなんなりがあるじゃないか。
(当然昔のプラモを今の技術でかっこよくするのもいいんですよ。いいんですけど、それは誰にでもできることじゃないからさ。)
命短しパチ組めよ乙女。ゴロは悪いが、俺は貼りたくなったら貼る男。






そこにはいろんな答えがある。組みやすいやつ、塗りやすいやつ、塗らなくても色分けされてるやつ。
動くやつ、正確なやつ、精密でシャープなやつ……。
しかし、ここに正確じゃないしシャープじゃないし組みやすくないし精密じゃないけど、すごく楽しいと思えるプラモがあった。
説明書を読んでいると、伝わってくる。パーツの状態で必要な色をちょいちょいと塗って、ドドドっと貼って、バーンと完成する。
接着剤が回り込んじゃって、動くはずのところが動かなくなったり、クリアーパーツと胴体のあいだに隙間が空いたりする。
それはイマドキの「プラモ観」とは少し違う体験かもしれない。
だからって、どんな古いプラモもイマドキの作り方をしなければいけないわけじゃない。
当時の人が「傑作だ!」と思ったものは、いまも間違いなく傑作なのである。
僕らにだって、当時の大人も興奮したプラモを60年前のこどもになって組む権利があるはずだ。
さあ、来週の月曜日、あなたは何をパチ組みますか?
by kala-pattar
| 2018-12-03 22:39
| →SPRUE CRAZY