プラモで作るハロの内部構造に、宇宙と精神の織りなす永遠のこだまを視た話
2018年 12月 19日
ハロのプラモがFigure-rise Mechanicsというシリーズで発売されました。
これまでにもドラえもんとかアラレちゃんとかがプラモにされ、その内部構造を暴露されたおっそろしいシリーズのアレです。
私はハロ。アムロ・レイによってフラウ・ボゥへとプレゼントされました。
デイジー……デイジー……。
ハロが動いている理由を、大河原邦男先生は「中にハロが入っているからだ」と定義しました。
……では、その「中のハロ」はどうやって動いているのか?
ここでは写真も見せませんし、どんな仕組みかを書くこともしませんが、このプラモには、その解が刻み込まれています。
そう、このプラモのバリューはそこに存在するのです。買った人にしか、組んだ人にしかわからない秘密。
組んだ人にしか、知りえない。そして、組み終わったあとには、二度と見ることができない方法で、
「ハロが、なぜ思考し、動くことができるのか」という問いに答えているのです。ほら、組むしかないでしょ。
AIとはなにか。その意識はどこに存在するのか。
その答えが、2018年の暮れに、こんな形で提示されるなんて、信じられません。
プラモにこんなセンス・オブ・ワンダーが組み込まれているのを、私は見たことがありません。
このハロのプラモを組んだ人同士が、居酒屋で出会ったとき、そこには終わりのない会話が生まれるでしょう。
色分けも、可動も、美しいモールドも、いつものバンダイのプラモです。
しかし、そこに新しい「アイディア」が込められたとき、いつもと違う感情が、脳の中を電光石火で駆け巡る。
とにかく、恐ろしいプラモです。
組まずに年を越すなんて、ありえないですよ。ぜひ。
by kala-pattar
| 2018-12-19 00:24
| →SPRUE CRAZY