プラモで作るハロの内部構造に、宇宙と精神の織りなす永遠のこだまを視た話

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ハロのプラモがFigure-rise Mechanicsというシリーズで発売されました。
これまでにもドラえもんとかアラレちゃんとかがプラモにされ、その内部構造を暴露されたおっそろしいシリーズのアレです。


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▲ハロのプラモですね。外装です。


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▲中身がどうなっているのか、このプラモのために大河原邦男先生がイラストを起こしたのだという。


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▲これはハロの「目」。まつげのように見えるのは、左右の目の角度が連動するためのギアだ。


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▲手。これがどのようにして動くのか、このプラモでも残念ながら分かることはない。


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▲手脚の収まるスペースに設けられた赤い隔壁。


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▲例によって、クリアーの外装(完成後も内部構造を眺めることができる)がセットされている。


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▲手足の可動構造はなかなか組みごたえがある。


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▲このユニットは小型のヘリウム反応炉で、半永久的に活動が可能なのだという。その主がたとえ長い冷凍睡眠状態にあったとしてもだ。


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▲問題は、このパーツである。説明書には「完全自立型AIコア」と書かれている。ハロが破壊されても、このコアはバックアップとして機能するらしい。


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▲球形のボディの中に、手足がどう格納されるのか、その立体的な構成が見て取れる。案外簡単な構造だ。


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▲内部メカに口のような開閉機構があり、先の動力ユニットを格納するスペースが存在している。


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▲ハロはなぜ思考し、自律行動が取れるのか。それは、中にハロが入っているから……。


私はハロ。アムロ・レイによってフラウ・ボゥへとプレゼントされました。
デイジー……デイジー……。

ハロが動いている理由を、大河原邦男先生は「中にハロが入っているからだ」と定義しました。
……では、その「中のハロ」はどうやって動いているのか?

ここでは写真も見せませんし、どんな仕組みかを書くこともしませんが、このプラモには、その解が刻み込まれています。
そう、このプラモのバリューはそこに存在するのです。買った人にしか、組んだ人にしかわからない秘密。
組んだ人にしか、知りえない。そして、組み終わったあとには、二度と見ることができない方法で、
「ハロが、なぜ思考し、動くことができるのか」という問いに答えているのです。ほら、組むしかないでしょ。


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AIとはなにか。その意識はどこに存在するのか。
その答えが、2018年の暮れに、こんな形で提示されるなんて、信じられません。
プラモにこんなセンス・オブ・ワンダーが組み込まれているのを、私は見たことがありません。
このハロのプラモを組んだ人同士が、居酒屋で出会ったとき、そこには終わりのない会話が生まれるでしょう。
色分けも、可動も、美しいモールドも、いつものバンダイのプラモです。
しかし、そこに新しい「アイディア」が込められたとき、いつもと違う感情が、脳の中を電光石火で駆け巡る。

とにかく、恐ろしいプラモです。
組まずに年を越すなんて、ありえないですよ。ぜひ。








by kala-pattar | 2018-12-19 00:24 |  →SPRUE CRAZY