プラモはかくして作られる

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放電加工(ほうでんかこう、electrical discharge machining、EDM)は、
電極と被加工物との間に短い周期で繰り返されるアーク放電によって被加工物表面の一部を除去する機械加工の方法であり、
主として、従来の機械加工技術では加工できなかった硬い金属に適用される。
(Wikipediaより)




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比較的柔らかい銅合金を削り出して作ったマスター(電極)と金型となる金属塊(鉄を主体とした合金)を限りなく接近させた状態で
電圧をかけると6000℃程度(太陽表面と同じ温度だ)のアークが生じる。
要は、ミクロの領域で金属から金属へと雷を落とし、金属塊表面にある金属分子を蒸発させて油中に吹き飛ばすのだ。
1秒に何万回というサイクルでこれを繰り返し、微細に削り取っていくことで雄型をプラモに必要な雌型へと反転する。
加工にはとても時間がかかり、高度な電子制御を用いて精度を確保する必要がある。


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金型が手もとにあるのもいいですが、冷たくて重たい銅マスターをカチリと金型に嵌めて「うーむ」と唸るのもイイものです。





by kala-pattar | 2019-08-13 17:43 |  →SPRUE CRAZY