長野発東京行き、中央線のプラモデルに金型技術の極北を見よ!
2019年 12月 29日

長野は諏訪市にあるピーエムオフィスエーという会社から中央線のプラモデルが発売されたんですが、これがすごい。
開発時からただならぬ気配がプンプンしており、組むか組まないかは置いといて、絶対に見ないと駄目なプラモだと思いましたので
みなさんにも見ていただいて、ギェーとなった人は買って、家に届いたパーツを眺めてウォーってなりましょう。










▲「え!このパーツどうやって彫ったの!」ってスタッフに訊いたんですが、髪の毛より細い刃物をミリミリミリ……って引きずって金型に彫刻したそうです!


細いところ、シャープなところ、異常に細かい彫刻などが充満しており、なんでこういうことができているのかというと
ピーエムオフィスエーが金型屋さんだからなんですよね……。
自分の会社の持てる根性と技術を全投入して開発したこの中央線、とにもかくにも
「こんなディテール見たことねえ!」というくらい超絶なんですが、パーツ見た感じはしっかり組めそうです。
(なんせ成型色がだいたい素晴らしいので、単に貼ってから屋根上と足回りだけガッツリとツヤ落として汚したら絶対かっこいい)
スケールは1/80となっていますのでお手持ちの16.5mm幅の線路(お手持ちか!?)に乗っけて楽しむもよし、
なんか適合しそうな台車にまるっと換装して走行を楽しむもよし……(突然ハードコアな改造の提案)。
兎にも角にも、こんなにシャッキシャキのディテールは早いうちに買わないと楽しめなくなっちゃうかも知れません。
金型だって少しずつ消耗していきますので、こんなすっごいプラモはさっさとゲットして、さっさと楽しむのが吉でしょう。
惜しむらくは1/80の駅とか通勤客というのはなかなか手に入るもんじゃないということ。
ただ白いところに置くのではなく、なんかこう中央線らしい場所をザクッと切り取ったヴィネットなんかを作れると
より一層面白くなるのにな、とも思います。

構成としては先頭2両が入った「クハ201・クハ200」のセットと中間車2両が入った「モハ201・モハ200」のセットとなっており、
先頭車2セット、中間車3セットを買うと本物通りの10両フル編成が組めるというもの。
しかしそんなスペースはほとんどの家庭にないと思うので、先頭車のセットを買って友達とはんぶんこするのもいいかもしれません。
(当然ながら空気圧縮機とかパンタグラフはモハにしか付いていないので、ヤバいディテールを全部見たい人は中間車セットも買うこと)
いやしかし、とにかくおっそろしい金型ですので、フェチの皆さん(日本に何人いるのか不明)はマストバイですよ。
そうでない中央沿線のみなさんも、先頭車を貼って年越しというのはどうでしょうか。
ぜひ。
by kala-pattar
| 2019-12-29 18:29
| →SPRUE CRAZY