TOKYO2020 in PLASTIC.
2020年 03月 18日
とんでもない世相に、とんでもないプラモの話。
何かが言いたいとかじゃなくて、ただひたすらに「このプラモは記録しておかないといかんな」という雰囲気があったので組んだ。
運動会にかこつけた怒りや、それに対するカウンターの怒りを目にしたくないのでミュートワードにしてあるんだけど、
オレはこのキャラクター、案外好きなのだ。
「プラモデルは、枠(ランナー)についているパーツを順番に取り外し、組み立てて遊ぶおもちゃです。
パズル感覚でパーツを組み合わせて、ミライトワ/ソメイティを作り上げよう!」という短いテキストだけど、
人によって「そうだったのか」「そうだよね」「いや違うだろ」と、いろんな感想を抱くんじゃないだろうか。
四六時中プラモデルのことを考えているので、オレはこの文章を読んでけっこうギョッとした。
切るとか貼るとか塗るという古来のプラモ的な概念はきれいに消し去ってあり、
プラモデルであるがゆえに逃れられない組み立てることの面倒さを「パズル感覚」というワーディングで少しマイルドにしたんだろう。
こんな色分けを実現してしまうのはバンダイならあたりまえなんだろうけど、どうしてもここの構造が想像できず、ヤキモキしていた。
そして、実際に組んで驚愕した。これを設計した人は、天才だと思う。
ほかのどんなプラモデルでもみたことのない構造で、一見不可能に見える色分けをサラリとやってのけている。
ここを組むだけでも、このプラモデルを買う価値があると思う。
手に入れたければ、模型店に行くしかないようだ。
(店頭では山積みなのに、メルカリやヤフオクでは高額で転売されているという歪な状態もまた、驚くべきこと。)
いま日本が置かれた状況も相まって、とても不思議な印象を与える、優れたプロダクト。
みなさんも、ぜひ。
by kala-pattar
| 2020-03-18 21:48
| →SPRUE CRAZY