TOKYO2020 in PLASTIC.

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とんでもない世相に、とんでもないプラモの話。
何かが言いたいとかじゃなくて、ただひたすらに「このプラモは記録しておかないといかんな」という雰囲気があったので組んだ。
運動会にかこつけた怒りや、それに対するカウンターの怒りを目にしたくないのでミュートワードにしてあるんだけど、
オレはこのキャラクター、案外好きなのだ。


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▲パッケージにバンダイロゴは入っていない。


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▲この文言を書いた人は、プラモデルを定義することの恐ろしさとどれくらい向き合ったのだろう。


「プラモデルは、枠(ランナー)についているパーツを順番に取り外し、組み立てて遊ぶおもちゃです。
パズル感覚でパーツを組み合わせて、ミライトワ/ソメイティを作り上げよう!」という短いテキストだけど、
人によって「そうだったのか」「そうだよね」「いや違うだろ」と、いろんな感想を抱くんじゃないだろうか。

四六時中プラモデルのことを考えているので、オレはこの文章を読んでけっこうギョッとした。
切るとか貼るとか塗るという古来のプラモ的な概念はきれいに消し去ってあり、
プラモデルであるがゆえに逃れられない組み立てることの面倒さを「パズル感覚」というワーディングで少しマイルドにしたんだろう。


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▲ソメイティのマント。あまりにも美しい、厚みを持った市松模様。


こんな色分けを実現してしまうのはバンダイならあたりまえなんだろうけど、どうしてもここの構造が想像できず、ヤキモキしていた。
そして、実際に組んで驚愕した。これを設計した人は、天才だと思う。
ほかのどんなプラモデルでもみたことのない構造で、一見不可能に見える色分けをサラリとやってのけている。
ここを組むだけでも、このプラモデルを買う価値があると思う。


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▲パーツを見てもなお、市松模様の仕組みはわからない。組めば、必ず驚く。


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▲日本の、世界の行く先を案じる人々の苦悩を一身に背負った、強烈なランナーだと思う。


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▲この台座のエンブレムも、すごくフェティッシュというか、立体になっていることの凄みを感じる。


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▲やれんのか。明日はどっちだ。


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▲額に貼られるマークもシールになっている。ダルマに目を入れるように、その日が来るまで取っておこう。


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▲腕の可動部がやや煩雑に感じるが、総じて簡単に組み立てられる。


なお、このプラモはどういうわけか、オンライン通販で買うことができない。
手に入れたければ、模型店に行くしかないようだ。
(店頭では山積みなのに、メルカリやヤフオクでは高額で転売されているという歪な状態もまた、驚くべきこと。)

いま日本が置かれた状況も相まって、とても不思議な印象を与える、優れたプロダクト。
みなさんも、ぜひ。




by kala-pattar | 2020-03-18 21:48 |  →SPRUE CRAZY | Comments(0)