神座のラーメンとジメジメした植物の景色。

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神座のラーメン食べたい。
クラブからヘロヘロで出てきて、歌舞伎町の路地を歩いてハフハフ言いながら食べたあのニラの香り。
東京ドームシティにあるって言うけど、そもそも東京ドームシティに用事なんてそうそうない。
なんて思ってたら、『NATURE AQUARIUM EXHIBITION 2021 TOKYO』が開催されているそうじゃないか。


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朝も昼も食べないで、およそ10年ぶりの神座を啜る。最後に食べたのは池袋店だったかな。

で、ひと口目から本当に美味い。美味いというよりも、「似ている料理がないので神座を食べたい欲求は神座でしか満たせない」という感じ。
「ラーメン」と括ってしまうとどうしてもそのへんがボヤけるので、オレは食べたいラーメンが数えるほどしかない。
無性に食べたくなるようなラーメンに出会うそもそもの試行回数が少ないのかもしれないけど。


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アクアリウムにはそこまで興味がない(というか、すごく深遠な世界なので遠巻きに眺めているだけだ)。
ただ、「小さな生態系を作る」という行為にはものすごく興味がある。
水族館的な思考より、植物園的な思考が気に入っている。環境を作って、ミクロで豊かな植物の園をこしらえるというのが素敵だ。
引いて眺めればそこに緑があるなというマイルドな安らぎで、寄って見つめるとディテールが湧き上がり、引き込まれるようなアディクションがある。
シンガポールのガーデンズ・バイ・ザ・ベイは「住みたい」と思うくらい素敵だった。
自分、こんなにコケやらシダやら好きだったっけ。


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そういうわけで、自分はパルダリウム……つまり、ガラスの中に熱帯雨林のジメジメした植生を再現するのにもっぱら興味がある。
カビたり枯れたり大変そうだけど、最近は照明や水やりもアプリケーションによって自動化することができるらしい。
自分の好きな景色を作って塗ったり盛ったりするのじゃなくて、本当にそこに植物が生えて、景色が変わるというのがいい。

ADAを作った天野尚という人はそもそも競輪選手として活躍し、
賞金を持ってアフリカに行ってジャングルの景色を巨大なカメラで撮影するというかなり変わった人だ。
心打たれる景色を撮影するうちに、自分で景色を作り出して、それを撮影するという手法を編みだす(これがネイチャーアクアリウムの起こりなんだろう)。
しかし、自分で作る景色をより自然でカッコよくてきれいなものにしたいから、もっと凄い景色を見にまた世界を旅して
巨大なカメラに特注のフィルムで自然と対峙して、また自分で景色を水槽の中に作る。

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最終的に、写真も凄ければ水槽もすごい……という、普通に考えたら「そのスキルセット変だよね?」という人になるわけだけど、
どちらも本当にすごかった。
限られた空間の中に大自然を凝縮して、そこに季節や遠近感や地球上のどこか遠くにある空気すら演出して閉じ込める。
ジオラマライクでもあるし、「映え」みたいな通俗的な観念とも接続しているし、なにより生き物を相手にしているのがすごくいい。

パルダリウム。ビビって小さいのから始めるより、ちょっと大きなガラスケースを手に入れてみるのもいいかもな、と思った。

Photo/SIGMA fp+24mm F3.5 DG DN | Contemporary

by kala-pattar | 2021-10-17 21:44 | 町中での出来事 | Comments(0)