太陽と鎖の穂高連峰〜その6

山荘から奥穂山頂まではひと登り。
別に広場があるわけではないのですが、広いピークですね。
ケルンや岩がゴロゴロしていて、360°広がるパノラマ。
日本第3位の高峰、というのはひとつの魅力でしょうけれど
なにか独特の力を持っている不思議なピークでした。
突き抜けるような開放感や達成感ではなくて
妙な感覚。
どうも説明できないなぁ……。

槍を望む

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どこまでも山。

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ハイコントラストな風景、そそりたつジャンダルム。
「いつか行こう」なんて思えないほど厳しいたたずまい。

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最高の景色が広がります。

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Oku-Hodakadake〜Panorama

で、景色を楽しんでいるうちに
山荘で仲良くなった単独行の人たちがわらわらと到着。
即席パーティーを組んで前穂へと出発。
延々とトラバースルートが続きます。
高度感はあるけれど、恐怖感をあおるほど道は悪くなく。
タラタラとアップダウンを繰り返し、唐沢を上部から覗き込んだりしつつ
紀美子平に到着。荷物を置いて前穂のピークへ。
先行する男性についていくと、ルートを外れてガレた急斜面をガシガシ。
負けじとついていくと、ひょっこり出たのは慶応尾根を詰め切ったピーク。
前穂は二重ピークなのね。
ここの景色は最高すぎて写真に収められませんでした。
今回の山行で一番の絶景だった。
周りが開けているからかもしれないし
眼下に上高地を感じられるからかもしれない。
遠くにそびえるジャンダルムもここからがいい。
とにかく最高のピークでした。

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ね、最高でしょ。

ここからは下るのみ!
重太郎新道を一気に駆け下り、
岳沢を転げるように落ち、
パンパンに張ったフトモモをなだめすかして走る!
上高地に着いたのは2時頃。
観光客がたくさんいる中、ビールで乾杯。

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即席パーティーのみんなは
またいつかどこかの山で再開することを誓って
上高地バスターミナルを後にしたのでした。

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帰りのスーパーあずさ、もちろん座ったのは右側の車両。
夕暮れの空に遠く見える北アルプス。
ピークとピークの間から見えた槍ヶ岳は死ぬほど泣ける画でした。
心の整理はつかないまま、山の余韻を引きずったまま……
一睡もせぬまま、列車は新宿駅のホームに滑り込んだのでした。

おつまい
by kala-pattar | 2006-09-23 03:21 | Mountain | Comments(0)