【九州】鉄分だいたい3000キロ【その5】
2008年 06月 07日
山川の海岸までかっ飛ばすタクシー。
気のいい運転手は道ばたに生えている植物と
遠くに見える奇岩と、焼酎と、お墓と、
とにかくありとあらゆることを説明し続ける。
しかし説明が異様にうまいので不思議と嫌みさはない。

運転手に勧められるがままに入った砂蒸し風呂は
時間の経過が止まりかけて危険だった。
砂の重み、波の音、琉球方面へ飛びすさるターボプロップ機……
従業員もどっかに消えて、
一人で砂に埋もれながら頭の中が完全にカラになるのを感じる。
そして、夢にまで見た開聞岳をこの目で見た。
本当に美しく、端正な山だ。
かつて戦地へと向かうパイロットたちは
この山へ向かって日本とさよならした、とか
引き上げてきた兵士たちが船上からこの山を見て
日本にただいまを言った、とか
まあそんな山。

指宿の港へと向かい、鹿児島行きのジェットフォイルを待つ。




なんすかね、このピースフルな感じは。
……あ、ジェットフォイルが来た。

気のいい運転手は道ばたに生えている植物と
遠くに見える奇岩と、焼酎と、お墓と、
とにかくありとあらゆることを説明し続ける。
しかし説明が異様にうまいので不思議と嫌みさはない。

運転手に勧められるがままに入った砂蒸し風呂は
時間の経過が止まりかけて危険だった。
砂の重み、波の音、琉球方面へ飛びすさるターボプロップ機……
従業員もどっかに消えて、
一人で砂に埋もれながら頭の中が完全にカラになるのを感じる。
そして、夢にまで見た開聞岳をこの目で見た。
本当に美しく、端正な山だ。
かつて戦地へと向かうパイロットたちは
この山へ向かって日本とさよならした、とか
引き上げてきた兵士たちが船上からこの山を見て
日本にただいまを言った、とか
まあそんな山。

指宿の港へと向かい、鹿児島行きのジェットフォイルを待つ。




なんすかね、このピースフルな感じは。
……あ、ジェットフォイルが来た。

by kala-pattar
| 2008-06-07 21:31
| 鉄分