【九州】鉄分だいたい3000キロ【その5】

山川の海岸までかっ飛ばすタクシー。
気のいい運転手は道ばたに生えている植物と
遠くに見える奇岩と、焼酎と、お墓と、
とにかくありとあらゆることを説明し続ける。
しかし説明が異様にうまいので不思議と嫌みさはない。

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運転手に勧められるがままに入った砂蒸し風呂は
時間の経過が止まりかけて危険だった。
砂の重み、波の音、琉球方面へ飛びすさるターボプロップ機……
従業員もどっかに消えて、
一人で砂に埋もれながら頭の中が完全にカラになるのを感じる。

そして、夢にまで見た開聞岳をこの目で見た。
本当に美しく、端正な山だ。
かつて戦地へと向かうパイロットたちは
この山へ向かって日本とさよならした、とか
引き上げてきた兵士たちが船上からこの山を見て
日本にただいまを言った、とか
まあそんな山。

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指宿の港へと向かい、鹿児島行きのジェットフォイルを待つ。

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B747-400



なんすかね、このピースフルな感じは。

……あ、ジェットフォイルが来た。

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by kala-pattar | 2008-06-07 21:31 | 鉄分