日々是超音速:怒号と悶絶の磐越路 その6
ふと目が覚めると列車は山間部を抜け、越後平野に入ったようだった。時折照らし出される対岸の山の威容に驚かされる。しばし無言で車窓に見入り、列車は新津駅に着いた。身を切るような寒さ。時刻は2200を...
2005年 12月 30日
日々是超音速:怒号と悶絶の磐越路 その5
列車は見渡す限り真っ白な世界を走る。エンジンの音が心地いい。塩川でSLをやり過ごすとのアナウンス。SLはもうすぐそこまで来ていたのだ。残念である。しかしやっとここで会えると思うと鼓動が高まる。惰...
2005年 12月 30日
日々是超音速:怒号と悶絶の磐越路 その4
隣のテーブルの旦那さんがトイレに行き、戻ってくると入れ替わりで奥さんと息子が駅員に様子を聞きにいった。重苦しい雰囲気。予感は的中した。 「今日は危ないからもうダメだってー」 今から給...
2005年 12月 30日
日々是超音速:怒号と悶絶の磐越路 その3
バスは来ない。雪が降り始める。気温はさほど低くないのだろうが視界が白いために寒いような気がして思わず「寒い」を連呼する。しびれを切らし高速バス乗り場へ。運賃は会津若松まで一人1000円。しかし1...
2005年 12月 29日
日々是超音速:怒号と悶絶の磐越路 その2
郡山駅に列車が滑り込む。曇天ながら雲は薄く、降雪はなし。ホームに降り立ち、凛冽な空気を胸いっぱいに吸い込む。跨線橋を上がり、目に飛び込んできたのはLEDを明滅させ絶望的なメッセージをスクロールす...
2005年 12月 28日
日々是超音速:怒号と悶絶の磐越路 その1
思い起こせば9月、片貝まつりへの道程で通った国道49号線の衝撃がその端緒であった。カメラを構えるのすら憚られる程の幽玄な山水にただただ呆れながら、福島から新潟を走るクルマの横には一条のレールが伸...
2005年 12月 27日